はちみつとメロディー

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Aside








飛貴「まだ、あと1年
待って欲しいけど……。」









観覧車の、狭い、ふたりっきりの中






隣に座る彼が、

私へ、輝く何かを向ける










飛貴「俺と、結婚してくれますか？」








そこには、キラキラと光る指輪









涙のせいで、

目の視界が遮られてしまったけれど









「もちろん！」






私が笑いながら答えれば

飛貴くんも、つられて一緒に笑ってくれるの









「あ、ちょうどてっぺん、」








観覧車の頂上でキスをすると

永遠に結ばれる……




とか、漫画の読みすぎかな？と思った









でも、





彼の唇が、私のに

優しく触れた








飛貴「これで、永遠、？」









私たちの目が合うと、

ふたりで、照れながら笑い合う









こんな幸せな時間が、


君といられる時間が、






ずっと続けばいいのに……。









・





飛貴side







たとえば、もし、僕達が生まれ変わったとする









そしたら、







また、君と出会って


君のそばにいられるように、









君と、また恋に落ちることができるように……。









「飛貴くん、」




飛貴「ん？」




「また、一緒に演奏しようよ」









Aちゃんの微笑む姿が、

綺麗に色付いた夜景と共に、可愛く光る









何よりも眩しい


君の笑顔が大好きな俺が、









飛貴「次は何にする？」









君のことを


ずっと、守り続けるから。









・









そんな


素敵な物語は、








とある








はちみつのように甘い、

綺麗なメロディーに乗せられた







王子様と、お姫様のお話









END「はちみつとメロディー」





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