Closer 【吉沢亮】 (ページ2)

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Midnight ページ2

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携帯の着信音で目を覚ますと時計の針は深夜2時を指していた。

こんな時間に誰だろう、と携帯の画面を見ると”吉沢亮”の三文字

「ああ、また酔ってるのか....。」

若干呆れつつも電話に出ることにした。

「もしもし。」

『もしもし、A？』

「そうだよ。」

『ねえー、さみしくなっちゃった。』

さみしくなっちゃったじゃねえよ、なんてツッコミを心の中で入れてしまった。

「それで私にどうしろ、と？」

『んー、じゃあ、ドア開けてよ。』

その言葉にハッとしてインターホンを見ると、そこには彼の姿があった。

『ねえ、寒いんだけど、早く開けて、、』

いつもよりふにゃふにゃとした声で催促する彼。

夜中だし迷惑になったらいけないと、彼を部屋の中に招き入れる。

『A、会いたかった』

「そんなこと言って、亮には彼女がいるでしょ。」

『ん、彼女？別れた』

亮は昔から顔が整っていたため女子から毎日のように告白される。

その中から気が向いたときにオーケーを出すらしいが、全て気分で決めるので交際期間が１ヶ月を超えたことはない。

ある種プレイボーイのような男なのだ。

「また別れたの？亮もそろそろちゃんとしな.....」

いつものように母親じみた小言を言おうとすると、彼はその言葉を遮るようにして私を抱きしめた。

彼との距離がほぼゼロになり、彼からは香水の香りとうっすらとタバコの臭いが香る。

「ねえ、亮」

『ずっとAのこと好きなの。なんで気づかないわけ。』

「だって...私たちは友達でしょ...？」

『そう思ってるのAだけだから。てか、こんな時間に酔っ払った男、部屋に上がらせるなんてありえないんですけど。』

私を後ろから抱きしめたまま彼は私の気持ちなんか御構い無しに話し続ける。

彼が言葉を発する度、彼の息が首にかかり、妙にむず痒い。

『A、俺じゃイヤ？』

子犬のように目を潤ませて訴えかけてくる。

「イヤじゃないけど...」

『じゃあ、いいってことで。』

そう呟くと私に優しくキスをした。

こうして私は彼に落ちていく。

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タバコの匂いが香水の匂いの奥の方からふんわりしたらえっちだな、、って思って書いたのですが見切り発車すぎてふわふわしたまま無理矢理終わらせました笑

紺乃