漆話 ページ10
「ちょっと、なんか言ったらどうなの?」
『ごめんなさい…』
今、自室にて。仁王立ちした堕姫さんを目の前に正座している。猗窩座とのやり取りが大きく聞こえたのか、事を終えた後に上弦たちが現れ、説教をくらっている最中だ。
「怪我されたら、アタシたちまであの方に殺されるじゃない!」
『でも。猗窩座は、怒られないために攻撃をしませんでした』
「そ、れ、で、も、よ!あんた、完全に怪我治ってないんでしょ!それこそ、傷が開かれたら、どっちにしろ殺されるわよ!」
『す、すみませんでした…』
猗窩座はというと、またこのようなことがあっては駄目だと、しばらく付添から外させられた。それを隣で聞いていた童磨は笑っていたが、私のお願いで彼も外させてもらった。
「なぁ。もういいんじゃあねぇの。反省しているみたいだしよぉ」
まだ怒り続ける堕姫さんを妓夫太郎さんが宥める。
「分かったわよ。お兄ちゃんが言うなら…」
その様子にふと、思い出す。
『あの聞きたいことがあるんですが…』
「何よ」
『二人は兄妹の仲なんですか?妓夫太郎さんを兄と呼んでいたので、気になって…』
「そうだが、なんかあんのか?なああ?」
『なんというか、その…微笑ましいなって、それだけです』
兄妹はポカンとした。そして、兄はゲラゲラと笑い始め、続いて妹は手を口に当て、腹を抱えて笑った。
『え、何か?おかしなことでも…?』
「いや、おかしいだろ!鬼の兄妹を見て微笑ましいとかなぁ!」
「あんた、ほんとに、変わってるわ!なんで、そう思うわけ」
泣き笑いして零れた涙を拭いながら聞いてきた。
『私は、別に変わってませんよ。家族…兄妹の絆は大切な物だと思っています。例え鬼であろうが、それは人間と何も変わりません。家族を思うことなんて悪いことじゃありませんよ』
例え、片方が人間で、もう片方が鬼だとしても。
家族の絆を大切にすれば、人間の家族と何も変わらないのに_
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美穂(プロフ) - 終わってしまって寂しいです (2022年8月19日 22時) (レス) @page33 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - 面白いです! (2019年11月6日 7時) (レス) id: f675202b80 (このIDを非表示/違反報告)
mayumi(プロフ) - この後、夢主ちゃんは鬼側即ち鬼殺隊の敵になるという事・・・。無限列車で煉獄は上弦の参に致命傷を負わされ、最後は夢主ちゃんに止めを刺されるシーン見たいですね。勿論柱達にも非業の最後もです。 (2019年10月19日 22時) (レス) id: 58f715f8f9 (このIDを非表示/違反報告)
シレア(プロフ) - 結婚しましょ((殴 あまりにも好きすぎて本音が出ちゃいました・・・け、結婚を前提にお付き合いしましょう!うん!それが良いです!(ダメです)語彙力が無いのでこのくらいしか言えないんですけど・・・作品鬼がかってて大好き過ぎるんです!頑張って下さい! (2019年9月23日 14時) (レス) id: 89e5ec03ad (このIDを非表示/違反報告)
五十嵐 夏目(プロフ) - 大好きです((( (2019年9月22日 23時) (レス) id: d58669ce2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユラン | 作成日時:2019年9月21日 18時