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弐拾伍話 柱side ページ28

柱たちは目を疑った。共に戦ってきた仲間が御館様を冷たい視線で見ていたからだ。



「A…?」



「おい、どうしちまったんだよ?」



無一郎と天元はおそるおそる声をかけた。



『…これを返しに来た』



そう言うと、手に持っていた何かを近くにいた蜜璃へと投げ渡した。



「!? …Aちゃん、これって!」



蜜璃が受け取ったのは、鬼殺隊の隊服であった。



『今日ここに来たのは、ケジメをつけるため。私は鬼殺隊をやめ、鬼舞辻 無惨様のために刀を振るうことを言いに来た!』



つまり、Aは鬼の味方となり、鬼殺隊の敵となるということだ。



柱たちは耳を疑った。
普段は穏やかな表情の御館様が顔を顰めて言った。



「…"あの時"のことで私たち憎んでいるんだね」



『…憎いんだよ、人間が。私から全てを奪った人間が!特に、鬼殺隊…お前たちは唯一大切だったものを奪ったんだ!』



「それについては、私たちが悪かったんです。私たちが信じていれば_」



『もう、信じなくて良いから。私も信じない。誰が、"人殺し"なんかを信じなきゃいけないわけ?』



しのぶは黙った。いや、黙るしかなかった。
彼女には、謝罪しても償えない罪をおかしてしまったから。



『用はそれだけだから』



「…おい待てよ」



この場を去ろうとするAを実弥が呼び止めた。



「戻って来い。今なら許してやる」



『…嫌だと言ったら?』




ガチンッ!



束の間の事だった。実弥が刀を振り、それに気付いたAが刀を抜いて防いだ。



刀身はまるで血のように赤黒く染まっていた。



「てめェが嫌がろうが、無理矢理にでも連れ戻す!」



実弥の言葉に鬱陶しいと感じたのか、舌打ちをし払い除けた。



「御館様を守れ!煉獄、行くぞ!」



「うむ!」



刀を握り返し、攻撃を仕掛ける。



『…あぁ、本当に…本当に…






腹が立つよッ!!』



Aの刀が更にドス黒いものへと変わっていた。
横に大きく振り払い、2人は突き飛ばされた。



「くっ…!」



「御館様!これは、隊律違反でしょうか?」



「いいや、咎めはしない。本気でも構わないよ」



それを聞いた2人は、刀を構え直した。

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美穂(プロフ) - 終わってしまって寂しいです (2022年8月19日 22時) (レス) @page33 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - 面白いです! (2019年11月6日 7時) (レス) id: f675202b80 (このIDを非表示/違反報告)
mayumi(プロフ) - この後、夢主ちゃんは鬼側即ち鬼殺隊の敵になるという事・・・。無限列車で煉獄は上弦の参に致命傷を負わされ、最後は夢主ちゃんに止めを刺されるシーン見たいですね。勿論柱達にも非業の最後もです。 (2019年10月19日 22時) (レス) id: 58f715f8f9 (このIDを非表示/違反報告)
シレア(プロフ) - 結婚しましょ((殴 あまりにも好きすぎて本音が出ちゃいました・・・け、結婚を前提にお付き合いしましょう!うん!それが良いです!(ダメです)語彙力が無いのでこのくらいしか言えないんですけど・・・作品鬼がかってて大好き過ぎるんです!頑張って下さい! (2019年9月23日 14時) (レス) id: 89e5ec03ad (このIDを非表示/違反報告)
五十嵐 夏目(プロフ) - 大好きです((( (2019年9月22日 23時) (レス) id: d58669ce2c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユラン | 作成日時:2019年9月21日 18時

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