笑顔とは…… (ページ22)

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．ページ22

あなたside

…………『嘘をつかない』か、

ふと昔のことを思い出していた。

お母さん、言いつけ守れなくてごめんね。

でも、信じてくれる人間なんて

現れやしない。

今だって

こんなことになっているんだから。

．

．

" 席が近いからって馴れ馴れしくしてんじゃねぇよ "

" ほんま、お前みたいな奴が四銃士に近づくなんてありえへんから "

" あの人達はみんなのものやねん！お前だけのものじゃないねん！ "

四銃士とか、ものとか、知らねぇよ

しかもお前ら誰だよ

｢人はものじゃないと思うんですが。｣

" 口答えしてんじゃねぇよ！ﾄﾞｶｯ "

あーあ。殴られたわ、別に痛いとは思わないけど

見ててマジで醜いわ。かわいそ。

｢言いたいことはそれだけですか。｣

" っ、 "

全員黙っちゃったよ、正論言われたら黙るタイプね。

｢……では。｣

トイレでボコるとか何時代だよ

でも、私も悪いのか

こんな人間だから。

．

自分の精神が最近おかしい

っていう自覚はある。

見知らぬ場所、見知らぬ土地だからだと信じたい。

これも自分に嘘をついてる

本当は怖いんだと思う。

いつバレるか、いつあいつが私のところに来るのか。

そんな不安を吹き飛ばしてくれる人なんて

現れないのにどこかで信じたい自分がいる。

感情を爆発させたい。

でも、私にはそんな場所がない。

素直に生きたいだけなのに

．

次の時間から、

あの子たちからやられることは無かった。

なにか企んでんだろうなとは思ったけど

別に関係ない。

今日も静かに終わりたい。

私の今の願いはそれだけ。

お母さん、この願い叶えて……

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

江『よーしHR終わりにすんで！気をつけて帰りや』

『はーい』

神『Aちゃん、ちょっとええ？』

話が違うじゃん