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32 天使で溢れた部屋 ページ32

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「テヒョン、鍵どこ!?」


TH「んー、うちぽけっとぉ、」





 





タクシーを降りてテヒョンを引きずりながら彼の部屋へ向かう。


言われた通り内ポケットを探って鍵を開けて、テヒョンを玄関に投げ入れる。


靴を脱がせて部屋に入って、私の足は止まった。





 





「あ、」





 





テヒョンの部屋は、ジミンとの思い出で溢れていた。


写真立てにはジミンとの写真。


時々私もいて、写真の中の私たちはこんな未来想像もしていない笑顔を浮かべている。





 





「…ジミン、」


TH「楽しかったね、この時は」





 





さっきあんなに呂律回ってなかったくせに。


今のテヒョンは床にあぐらをかいて座っていて、写真を見ながら笑った。





 





「そうだね」


TH「A、俺たちは一緒にいられるよね?」


「え?」


TH「Aまで、どっかいったりしないよね?」


「何言ってんの。10年も会ってなかったのに、どこ行くも何もないでしょ」


TH「違うよ、そういうことじゃない、」





 





テヒョンの言うどこか、って言うのがどこなのか、すぐに理解してしまった自分に嫌気が差す。


行けるものなら行きたかったよ。


この10年、何回行こうと思ったかわからない。


でもその度、ジミンの言葉が私を踏みとどまらせるの。


追いかけてこないでと言ったジミンの声が、今でも鮮明に思い出せた。





 





TH「…今日、泊まっていきなよ。明日、休みだし」


「え、なんで、」


TH「別に変なことするつもりないから。いまさらおまえで興奮したりしないし」


「ハゲ」


TH「ブス」





 





こんなにジミンで溢れた部屋に、いれるわけないじゃん。


そう思ったのに、ブスなんて言いながらテヒョンが私の手を離さないから、私はジミンの写真を見ないように背を向けた。





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緋夏(プロフ) - きむみんじさん» ありがとうございます(´;ω;`)そんな嬉しいコメントを頂けるなんて…!とても幸せです(´∀`*)みんな大好きなので、その思いを感じていただけて良かったです!ありがとうございました! (9月19日 11時) (レス) id: 1a4eb51f6c (このIDを非表示/違反報告)
きむみんじ(プロフ) - 遅ればせながら……重い題材を扱いきれてるところ。。。文章力がすごすぎます! 誰の思いもないがしろにしないところ、登場人物への愛着を感じました。素敵なお話ありがとうございました! (9月19日 7時) (レス) id: 0cae345439 (このIDを非表示/違反報告)
緋夏(プロフ) - みいさん» こちらこそ読んでいただけて幸せです(´∀`*)号泣してくださるなんて…!!ありがとうございました! (9月13日 8時) (レス) id: 1a4eb51f6c (このIDを非表示/違反報告)
緋夏(プロフ) - 轉さん» わあ、私のお話で感動していただけて私が感動です!!ありがとうございます(´;Д;`) (9月13日 8時) (レス) id: 1a4eb51f6c (このIDを非表示/違反報告)
みい - 号泣です。こんなに素晴らしい作品を、読ませていただけて、幸せです。 (9月10日 16時) (レス) id: 7b5dea59e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:緋夏 | 作成日時:2018年3月28日 13時

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