Love sick 【さとみ】

イタズラに ページ12

Aside


結局ひろはに追い出され
2人で帰ることになってしまった


嬉しいんだけど展開が早すぎる

しかもここ最近先輩を避け気味だったから余計に気まずい

きっと私が避けてることを先輩も気づいているだろう



沈黙が続く


さ「あのさ」『あのっ！』

『「あっ」』


なぜか声がハモってしまう

どんな展開だよ！と心の中でツッコんでいると


さ「あはははw
俺たち気合うんじゃないw」


そう言いながらさとみ先輩が大爆笑していた

笑い方が特徴的すぎて私もつい笑ってしまう


『ふふっ
そうですねw』


さ「あ、やっとこっち見てくれた」


『え…??』


さ「なんか最近Aちゃん俺の事避けてるのかな〜…って思ってたんだけど違う??」


『あ、それは…』


図星で何も言えなくなる


さ「まぁ別に今普通に喋ってくれてるから全然いいんだけどさ笑」


『なんか、すみません』


申し訳ない

誰だって理由もわからずに避けられるのは嫌だろう


『あの、避けてたのは先輩のこと嫌いとかそんなんじゃなくて、ただ先輩のこと意識してただけというか』


さ「え??」


待って私今なんて言った??


『あ、あの！
今のなんでもないです忘れてください』


さ「俺は忘れたくないけど」


『え…』


さ「な〜んて笑
大丈夫だよ忘れてあげる」


そう言って笑うさとみ先輩


どうしてそんなこと言うんだろう

"忘れたくない"なんてこと言われると期待してしまう

嬉しいと思ってくれたんじゃないかって

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