第23話 ページ24
『…うわああ…。』
そこにはいやというほど積まれた唐揚げ。
実は、いい忘れていたけど、私は唐揚げになると目がありません。
『…すごい…。』
「お前の好物だと聞いたからな、今日はそれにして見た。気にくわなかったか?」
『滅相もない!!どうしよう…今なら死ねます…。』
ん?でも、私、誰かに話したかな…?
『…どうして、私の好物を知って…。』
その瞬間、ソファーの方からどんっ!
と音がなった。
「…お、俺じゃないっすよ??」
『あははっ。』
犯人はセトさんか。
でも、嬉しい。
『早く食べたいです!!皆さん、早く座りましょうよ!』
「…そうだな。君の話はあとで聞く。とりあえず、飯を食え。」
キドさんがコノハさんに話しかける。
「…。」
コノハさんは無言で頷いて、すとんと椅子に座った。
ぞろぞろと座り始め、私の横にはカノさんとキドさん。
『…!…。』
みんながいるという喜びを噛み締めながら、顔の前に手を合わせた。
「「「「「「「<『いただきます!!』>」」」」」」」
「ところで、Aちゃん、結構遠くから来たみたいだけど、理由はなにかな?」
『…ヒビヤを追いかけて来たんです。』
「…ごほっ!」
<あっはは!ご主人の二倍以上の行動力をお持ちですね!>
「…うるせー。」
「えっと…じゃあ、ヒビヤくんと一緒にいるために…ってことかな?」
『…そうです。』
「そうなんだ…じゃ、今度からは僕と行動しようか。」
『…えっ!?カノさんとですか?』
「うん。色々わかんないことあるだろうし、僕も君と話したいことあるから。」
話したいこととは具体的に何なんだろう…。
『はい!よろしくお願いします!』
「…にしても…。」
にっこり笑ってくれた後、カノさんはお皿をちらっと見る。
「…あんだけ積んであった唐揚げはどこに消えたのかな?」
『…!!!』
てんこ盛りに積んであった唐揚げが、跡形もなくキレイさっぱり消えていた。
『…ふぇ…。私、唐揚げ三つしか食べてないんですよぉ…。』
多分、いや、絶対にコノハだ。
「…ほらほら。僕のあげるから〜。ね?元気出して!」
カノさんが、私のお皿に1つ、唐揚げを入れてくれた。
すると、キドさん、セトさんも。
『…!いいんですか??』
「もちろんだ。」
「もちろんっすよ。」
「もちろんだよー。」
「も、もちろん!」
『…ありがとうございます!!!』
13人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヒビヤが好きで何が悪い - タピさん» 更新頑張れ (2016年9月9日 18時) (レス) id: 123834f551 (このIDを非表示/違反報告)
タピ(プロフ) - 聖奈〜有希乃さん» すみませーん!更新しますね(><) (2016年8月2日 1時) (レス) id: 8574ab753f (このIDを非表示/違反報告)
聖奈〜有希乃(プロフ) - うぅ〜続き気になるねん!はよ更新おくれ〜(・o・)ノ (2016年7月1日 7時) (携帯から) (レス) id: f825b50579 (このIDを非表示/違反報告)
タピ(プロフ) - Kiss☆さん» ありがとうございます!最近更新できてなくてごめんなさい……(TT) (2016年2月24日 20時) (レス) id: 7ba4f2e8a7 (このIDを非表示/違反報告)
Kiss☆ - 頑張ってください!応援してます( *´艸`) (2016年2月24日 18時) (レス) id: f6fb928f18 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:タピ | 作成日時:2016年1月17日 13時