王族の男は黒の暴牛のイカしたマスクの男に一目惚れ！？3

第八十七話 ページ11

貴方『最後に行こ、ゴチャゴチャしてんのやだし』

数分後...

俺以外のほとんどが移動しきり、空間魔法を維持しているコブと目が合った

コブ「A様！さぁさぁどうぞ！後ろの方も！」

貴方『後ろ？...おぉ、ぞ、じゃなかったザクス？どうしたんだ？』

ゾラ「...別に、さっさと行こうぜ」

ゾラが俺の手を引っ張ってコブの空間魔法を通る。通った先に広がっていたのは異常な広さのフィールド、森とか崖とか色々ある

貴方『広いなぁー、相手の魔昌石までの距離がまぁまぁあるし...うん！ちょっとは楽しめそう！』

ゾラ「...おっ、おい、A」

俺がステージを見ていると、小声でゾラが話しかけてきた。全員ステージに釘付けだし、少しくらいなら大丈夫か

貴方『何？何かあった？』

ゾラ「いや...なんとなく」

貴方『あらやだ可愛い！今は止めてよ！声が抑えられない！』

俺とゾラが小声でコソコソと話していると、それをかき消すように魔法帝が声を上げた

ユリウス「様々なエリアがあるこのバトルステージで皆それぞれ思う存分力を発揮してくれ！そして事前に抽選で決めたトーナメント表はこれだ！！」

魔法帝の頭上に先ほどのスクリーンが現れるチームごとのトーナメントが示される

ユリウス「バトルの勝ち負けが試験の合否に直結するわけではないが、勝ち上がっていく程実力をアピールできる。せっかくだから皆是非優勝を目指してくれ！！」

貴方『あらまぁ一回戦から俺達か、行くぞザクス』

ゾラ「あぁ...」

ん〜？今日のゾラは少し元気がないのかな？まぁ何かあっても俺がカバーしてやればいいか

ユリウス「それでは一回戦始めるよ〜！」

アスタ「あっ！俺達第一試合だっ！行きましょAさん！！」

貴方『ほいよ。あっ、コブお願いね』

コブ「はい！A様！頑張ってくださいね！」

貴方『ありがと、コブに応援されたら頑張らなくちゃいけないな』

ゾラ「.....」

俺達は第一試合をする為にステージへ移動した。実際に立ってみるとさっき見た時より相手の魔昌石までかなり距離があるように見える

ユリウス「対戦相手への攻撃はアリ、ただし当たり前だけど殺しちゃいけないよ。上級回復魔道士はスタンバイしてるから存分に闘ってねー！！」

あっ、色んな魔法が見れるからって凄いワクワクしてる。よーしじゃあ一発目から昨日試した奴やろうかな！！

ユリウス「それでは、一回戦第一試合始めー！！」

第八十八話→←第八十六話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す