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Aside
監｢じゃあカメラテストいきまーす｣
A｢はーい｣
カメラテストはただ画角や立ち位置を確認するだけ。
演技も何も必要のない撮影。
それやのに……
A｢……っ…ふ｣
監｢1回止めましょう、Aさん一旦休憩行きましょうか｣
A｢すみません…っ｣
俺は、ただのカメラテストで涙が止まらなくなってしまった。
A｢すみません、メイクさん…｣
メ｢いいのいいの、とりあえず落ち着こっか｣
A｢…っ…はい｣
立ち位置に着いた瞬間
視界に映った光景に俺はびっくりして。
胸が締め付けられるような痛みを感じて。
こんなシーンがあることは分かってたはずやのに
これはリアルじゃないってことくらい分かってんのに
悲しくて辛くて、1番見たくない光景で。
なかなか涙が止まらずに、現場を止めてしまった。
監｢いけます？Aさん｣
A｢はい、いけます｣
早くこれを撮り終えて、家に帰らなければ。
ス｢日野真織役、花木Aさん全編終了です!!｣
帰って、そして確かめなければ。
無事に撮影が全て終了して、盛大な拍手を貰う。
駿｢お疲れさま、Aくん｣
A｢…っ!?｣
俺の後ろから、今1番聞きたかった声が聞こえた。
振り返るとそこにいたのはみっちーで
大きな花束を俺に渡してくれる。
A｢み、っちー……｣
駿｢びっくりした？サプライズしたくて笑｣
A｢みっちー…っ!!｣
何かを言いかけたみっちーに俺は抱きついた。
抱きついた、と言うより飛びついた？
駿｢わっ、Aくん!?｣
A｢…っ…みっちー……みっちー……っ｣
駿｢どうしたん、そんな泣いて｣
俺は涙が止まらなかった。
メイキングのカメラもまだ回ってる。
撮影スタッフがみんな見てる。
演者の人もまだいる。
そんなの全部分かってる。
A｢みっちー……っ｣
それでも俺は涙を抑えられなくて
みっちーにしがみつくように抱きついては
泣いた。
A｢…生きてるやんな｣
駿｢うん｣
A｢…ちゃんとおるやんな｣
駿｢うん、おるよ｣
A｢…っ……よかった…｣
みっちーの顔を見て
温もりを感じて、鼓動を聞いて
みっちーが生きてることを確認した。
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りい太(プロフ) - ★★さん» わあ、コメントありがとうございます！凄く嬉しいです！毎日更新心掛けてますので、お手隙の際にお読みください♡ (9月27日 0時) (
レス) id: 266444d9d5 (このIDを非表示/違反報告)
★★(プロフ) - うわー！もう続きが気になります😭楽しみすぎて早く更新されないかさっきからずっと見てます👀 (9月26日 2時) (レス) @page38 id: 35305ace17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りい太
| 作成日時：2025年8月28日 3時
