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高校へ行ってみても
びっくりするほど周りの人は自然で
私だけがおかしいみたいだった。
｢…何なの、これは｣
このまま2011年からやり直して
2019年の私の死を回避しろってこと？
長いよ。長すぎるよ！
ミツがやってた映画だって
１ヶ月っていう短いタイムリミットが…
え、まさかこれ…………裁判長！？
.
裁｢お呼びですか？｣
｢うわっ！！｣
心の中であの映画の裁判長を思い出してみたら
目の前に本物の裁判長が現れた。
裁｢失礼な方ですね。
あなたが勝手に呼び出しておいて。｣
｢す、す、すみません！｣
裁｢で、要件は？｣
｢…あのぅ、私、死んだんですよね？｣
裁｢…………あっ｣
あっ、って言ったよ！？
今この人、あって言った！！
裁｢こほん、確かにあなたは死にました。｣
｢…ですよね、はい｣
裁｢本当はすぐにこちらにお呼びするはずが
仕事が立て込んでいまして、遅くなりました。｣
｢はぁ…｣
裁｢本当は、あなたはあの日
死ぬべき人間ではありませんでした。｣
｢え？｣
裁｢ですので、あなたは1度現世に戻り
ご自分の死を回避してもらいたいのです。｣
｢えっ…えっ……？｣
裁｢期間は2011年の｣
｢待って、それ長くない？
せめて2019年の年明けとかで良くない？｣
裁｢それだと出会えませんよ？｣
｢出会う？｣
裁｢期間は2011年の2月10日から1年。
検討を祈ります。｣
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作者名：りい太
| 作成日時：2020年4月22日 9時
