兄妹恋愛禁止法

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なんで私が、


お兄ちゃんは美叶先輩を好きだ

と知っているのかというと、









随分前、

家で、いつも通り

今日1日あったことを
お兄ちゃんと話していたら









龍斗「美叶先輩？」



「え？うん。お兄ちゃん知ってるの？」



龍斗「委員会が同じ人かも、」









彼からの話からすると、








どうやら美叶先輩に

仕事早いね！と機械が得意なお兄ちゃんは
とっても褒められたらしくて





それを気に、たくさん話しかけられて
結構仲のいい先輩らしい








「へー。そうだったんだ！」









同じ美術部である、高校三年生の美叶先輩








確かに美人だし

圧倒的なオーラと、優しさ。







いかにも、男子受けよさそうな話し方は

女の子である私さえ堕ちしてしまいそうな程だった









それだけなら、



仲のいい先輩、って言うだけならよかったの。









「美叶先輩って、これでしょ？」








事件が起こったのは、この後。









去年の文化祭での

美叶先輩と私の写真を見せたら









お兄ちゃんは、





ずーっと隣で一緒に育ってきた私でも

今まで見たことがないような、
愛おしそうな顔をしていた。









そんな表情されちゃったら、





いくら鈍感だって馬鹿にされる私でも









気がつきたくなくったって、




気がついちゃうじゃん、









＿＿＿＿＿＿＿＿お兄ちゃんの、ばか、









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