あなたの告白お断り。【青】

仕事場 ページ5

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『戻りましたー』


小瀧くんと共に、仕事場へ戻ってきた。

一言声をかけて、デスクに戻ろうとする途中、部長にちょいちょいと手招きをされ、先に部長のデスクへ。






淳「星宮、さっき流星が来てたで」


『ああ。追い返してくれました？』


別に珍しくない。3日にいっぺん…


いや、ほぼほぼ毎日性懲りも無く来るから。


私、大体その時間おらんのやけど。




淳「追い返してはないけど、星宮おらんで言うたら、付箋かなにかパソコンに貼ってすぐ出てったわ。」


『あ、そうですか。ありがとうございます』


淳「少しだけでも振り向いたればええのに」


『その気が無いのに振り向いてもあれやないですか。』


それに振り向いたら、絶対今よりしつこくなる。




淳「お似合いやと思うねんけどなぁ〜」



ニヤニヤしながら私と透明な壁の向こうにおる藤井さんを交互に指差して言う部長。




『部長、周りの目が痛いんでやめてください。』


周りっていうか、藤井ファンであろう女達の目が。




『あと、それセクハラになりかねませんよ。』



ついでにこれも付け足しておこう。



淳「マジか。気をつけるわ。」




部長はこういう指摘に弱い。









デスクに戻ると、部長の言うてた通り、パソコンの電源ボタンの上に青い付箋が貼られていた。

しかも、わざわざセロハンで。





貼るところがもう酷いし、それをセロハン使うってもう何が何でも言い逃れさせへんつもりやな。



おそらく、私が毎回毎回


『そんな付箋見てないですけど』


とか


『剥がれてもうたんですかね〜？』



とか言うて誤魔化すから。







『はぁ…』



望「なんすか、それ。ラブレター？」



『勝手に見んといてや。』



望「えー、なんて書いてあるんですか？」



『……』








" 星宮Aさん
今回はセロハンテープ使ってみました。

神ちゃんに言われて考えてみて、確かにいきなり付き合ってって言われても無理よな。と思ったので、今度良かったら飯でも行こ
俺の連絡先書いとくんで、空いてる日教えてください。"










付箋にはワイルドな字で書かれた敬語とタメ語ごちゃ混ぜの文章。



名前書いてませんよ、藤井さん。



なんてツッコミ入れたくなって思わず後ろを向けば、遠くで仕事をする藤井さんが見えた。





こう見ると、めちゃくちゃかっこいいんよなぁ…









とかアホな事考えてた時









『げ。』






バッチリ目があってしまった。

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