あなたの告白お断り。【青】

んなわけない ページ39

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重「好きなん？流星のこと。」


『……は？』


何を言いだすかと思えば、、

そんな訳ない。絶対ない。





『んなことある訳ないじゃないですか』


重「じゃあ、なんでそんな泣きそうになりながら話すん？」


泣きそうに？私が？



『何言うてるんですか、、泣かへん、、し、、』


重「あのな？俺が教育係だった頃から思ってたけど、Aは何かと強がって、一人で抱え込みすぎやねん。辛かったら泣けばええし、強がんな！
周りに頼れ！そういう時に支えてくれる人がAの周りには沢山おるんやから。
みんな、Aの力になりたいって思ってる。



…な？話してみ、ホンマのこと。」




いつになく優しい重岡先輩の表情に、涙腺が熱くなる。



私、いつも周りに迷惑かけてまう、心配させてまう、ってそればっかやったな。

重岡先輩が、、みんながそんな風に思ってるとも知らずに。





辛い時、頼っていいんだ。









そんな風に思ったら、堰を切ったように涙が溢れて止まらなくなってしまった。





『、、、うぅっ、ぐすっ、、せんぱい…っ
、、わたし…っ、』


重「ゆっくりでええよ、」












『わたし…っ、藤井さんのこと、、っ
好き、、なんですかね…っ、ぐすんっ』









重「…いや、知らんがな。
えっ、びっくりした。そこ、好きって断言すると思ったんやけど。」


『だってぇ！！私っ、恋なんてぇ、学生の時ぶりだし…っ！！分かりません！！』


重「いや、思ってたより重度やな。
えぇー、どうしよ！俺、完全に「藤井さんのこと、好き」…っていうセリフを想定して、アドバイス用意してたのに！」


さっきまでの感動ムードはどこへ行った。
これじゃ、完全にギャグやんか。





『……先輩のせいで涙引っ込んでまいました。』


重「え、マジで？ほんまに？」


『はい。鼻づまりだけ残って、嫌な感じです……ぐすっ』


重「いや、言わせてもらうけど、俺の想定に合わせてくれへんかったお前のせいっていう考え方もあるからな。おん、俺悪ない。悪ないもんな。
こんなグダグタな展開になったんも、鼻づまりだけ残ったんも、全てお前のせいや。

…ってことで、今日はそっちの奢りで」


『な！！ふざけないでください！！
辛い時は俺を頼れって言うたくせに！！』


重「おお、いつでも頼ってこい！！
そのかわり、俺の飯代はお前を頼るから」


『ホンマにクズですね。』


重「なんとでも言え。」

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