7年間の片想い

プロローグ ページ1

「じゃあ今日からこのクラスで、みんなよろしくね」


小学1年生。


私は小学校にあがると同時に引っ越してきた。


同じ幼稚園だった子たちがはしゃいでる中、誰も知っている人がいない私。


私の世界にまだあなたがいなかった頃の、遠い昔話。
　

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小学2年生。


仲良くなった経緯は………あんまり覚えてないな。


去年の心配をよそにたくさんできた友達のうちの、1人だった。


笑った顔がかわいい、身長が高くて足が速くて無邪気なあなた。


小学生が好きになる典型的な例だよね。


この頃はまだ恋心なんてなかったな。


でもあなたを含めた大人数で、ずっと一緒に下校したのがいい思い出です。


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小学3年生。


初めて告白された。


あなたとは違う子。


好意はなかったから丁重にお断りした。


私も別の人を好きになった。


これもあなたとは違う子。


よく話しかけてくれる、色が白くて細い、影のある美少年って感じの子。


でもその子とは何もなく終わった。


初恋の男の子。


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小学4年生。


このときあなたとは一気に仲良くなった。


昼休みあなたを含めた10人くらいで鬼ごっこしたのがいい思い出。
　

私が鬼になったりしたとき、さりげなく代わってくれたりした。


多分恋心を自覚したのはこの頃だった。


一緒に下校することも増えた。


いっぱい話せて楽しかったな。


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小学5年生。


あなたとはまた同じクラス。


でもこの年はあまり記憶に残ってない。


ただ普通に1年を過ごした気がする。


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小学6年生。


小学校最後の年。


あなたは卒業式でかわいい女の子に告白されてたな。


私といえば勇気もへったくれもなくて。、告白なんてできず。


中学校は、小学校メンバーの9割が同じところに通う。


だから、中学校でも同じクラスになれるかなって、信じてた。


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そして時は経って、、



中学3年生、春。



その時私は……。

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