誕生日 ページ13
動物園から帰ってきて、少し豪華な夜ご飯を用意する
外食でも良かったけど、この家で涼太の誕生日を祝いたいってなって、家でお祝いをすることになった
りょうたの大好物のハンバーグと他にもたくさんのおかず達が今日のご飯
夜ご飯を食べ終えた私達は、動物園でずっと涼太が欲しそうにしていたくまとパンダがセットのぬいぐるみを背中に隠して涼太の前に立った
『涼太、改めてお誕生日おめでとう!』
「涼太誕生日おめでとう、4歳になったね」
「へへっ、わあい!りょたよんさいになった!」
『私達からプレゼントがあるの』
「じゃーん、これ涼太欲しがってたでしょ?」
「くまさんとぱんださんっ、!!やったあ!」
『ふふっ、涼太良かったね』
「まま、ぱぱだいすきっ!」
「俺たちはもっと大好きだよ」
私達からぬいぐるみを渡せば、嬉しそうにずっと抱きついて離さない涼太
「ずっとたいせつにするの」なんて幸せそうに笑うから、それがなんだか心の底から嬉しくて何故か涙が出そうになる
「まま泣いてるの…?」
『う、ううん、泣いてないよっ、笑』
「りょたのぱんださん、いる…?」
心配そうに私の顔を覗き込んでは、さっき私達が上げたばかりのぬいぐるみを私にくれようとする
きっと私が泣いてるから心配して私を元気づけようとしてくれてるんだよね
『もう涼太だいすきっ』
「りょたもままがね、だーいすきっ!」
私が優しく抱き締めれば、ぎゅうっと音がなりそうなくらい抱きしめてくれる涼太
『じゃあ、今日は涼太の誕生日だからケーキ食べよっか!』
「けーち!!たべる!」
「よしっ、準備するか」
ケーキに4本の蝋燭を立てて、火を灯す
あと何回この蝋燭が増えていくのを私達は見られるだろうか
できる限りの時間を涼太と共にしていたいな
『涼太、お願いごとしてふーってして!』
「ふ〜っ!」
『「涼太、4歳の誕生日おめでとう!」』
「涼太はなんのお願い事したの?」
玲於がお願い事を聞けば恥ずかしそうにモジモジして口を開いた
「えっとね…ずっとみんなでなかよくいられますようにって、へへ」
そう言うと照れ隠しなのか私達のお腹に飛び込んできた
今日は私達から涼太にたくさんの愛を注いであげる日。だけど私達は今日涼太にたくさんのものをもらった
次もその次も、こうして涼太のそばで誕生日を祝いたいな
涼太、私達はいつもあなたのそばにいるよ
涼太4歳の誕生日おめでとう
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おしお - リクエストします!出張中に隼君達がきてお手伝いをしに来て涼太君と遊ぶんだけどふざけすぎて散らかしちゃって逆に大変になるっていうお話が見たいです! (2020年6月13日 17時) (レス) id: 9ab6e33145 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - おしおさん» コメントありがとうございます、!本当に嬉しいですそのお言葉を糧に頑張ります〜!泣 (2020年5月24日 0時) (レス) id: eef90e60b7 (このIDを非表示/違反報告)
おしお - めっちゃ面白いです!とっても続きが楽しみです!応援してます! (2020年5月18日 22時) (レス) id: 9ab6e33145 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いちご | 作成日時:2020年4月30日 11時