#5 ページ7
＿＿＿＿＿＿＿その瞳に、一目で惚れた。
軽蔑の視線がアイツに集中しても、それを全く気にもとめないようでいて、何処か傷ついたような色を見せる、その瞳に。
生まれて初めて、恋をした。
婚約なんて秒で破棄したし、群がる女はだいたい顔だとか家計だとか術式だとかが目当てで、俺自身じゃあない。
女なんて、どうでもいい存在だと思ってた。
でも、コイツは違った。
俺を嫌いだと言った。
ここまできっぱり拒絶された事はなくて、最初はムカついたけど、俺を嫌がるその顰め面が、初めてで、何でかわかんないけど惹かれてしまった。
柄じゃない自分に、戸惑う俺がいる。
でもその俺を、欲深い自分が勝ってしまう。
いいよ、お前は俺を嫌いでも。
俺だって、主人公みたいな綺麗事抜かすお前が嫌いだ。でも、痛みや嫌気に歪むお前は好きだ。
その鉄仮面みたいな顔を、壊してやりたい。
泣かせて、鳴かせて、啼かせてやりたい。
今までこんな感情沸いたことなかった。これが、恋ってやつ？
だとしたら、恋してる世の人間は狂ってんな。
なあ、八霧A。
俺をこんな歪んだ気持ちにさせたんだから、真っ白だった俺の心に染みをつけたんだから。
＿＿＿＿＿＿＿責任取れよ？
続く (更新停止中)
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しろごま - ヤンデレ五条先生…神ですね。面白い作品なので更新頑張って下さい！ (2022年9月24日 10時) (
レス) @page7 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
もも - あ、 好きです (2021年2月22日 19時) (レス) id: 7623a242cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：グミ | 作成日時：2021年1月17日 17時
