#2(編集済み) ページ3
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「うわ、なにあの目見た？」
「カラコンかな…？」
「え、こんなトコで？痛いやつだな…」
「あれホントに人間かよw」
「キモwww」
悪意に満ちた言葉が突き刺さる。蔑むような、穢らわしいものでも見るような視線が集中して、死にたくなる。
マスクをつけているせいで、嫌でも目につく瞳だ、仕方ない。
でも、…やはり傷つくものは傷つく。
すれ違う度降り注ぐ悪意に満ちた言葉を全て聞こえないふりをした。
駅で待ち合わせをしていた、担任になるらしい夜蛾という強面の人の車の元に逃げるように駆け込み、そのまま車に揺られること数十分。
ここ本当に東京か、という程緑色が多くなっていく。
ついたぞ、と言われはっと気づくと、大きな鳥居が目の前を阻んでいた。軽く目的地までの道のりを教えてもらい、夜蛾先生は先へ行ってしまった。そのでかい鳥居を恐る恐る抜けようとする先、
「お前、言い返さなくていいの？」
声が聞こえた。
何事かと後ろを振り返ると、そこには、
白髪の、サングラスをかけた、人間離れした程整った顔立ちの長身の男。
ひと目で分かった。
『＿＿＿＿＿＿＿五条、悟、』
「そーだけど」
『なんで私が、…言い返す程の事を言われたと知っている』
「さっき見かけたからだよ。んで？言い返さねーの？」
なんでもない様にさらりと受け流す五条悟に、若干尊敬する。
『…ああ』
「隠したりしないのかよ、ソレ」
『隠さない』
「へー、なんで？」
尋問でもするかのように、質問攻めにされる。五条悟は興味ありげにニヤついていた。
『隠したら、それは自分自身を否定することになる。どれだけ他人に否定されても、これは私の身体の一部であることは間違いないから。
だから敢えて見せつけてる。何言われても隠す気はない』
どれだけ憎くても、私の目であることには変わりないし。
すると五条悟は徐に唇を尖らせて、退屈そうな顔で「つまんねーなお前」と吐き捨てた。
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しろごま - ヤンデレ五条先生…神ですね。面白い作品なので更新頑張って下さい！ (2022年9月24日 10時) (
レス) @page7 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
もも - あ、 好きです (2021年2月22日 19時) (レス) id: 7623a242cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：グミ | 作成日時：2021年1月17日 17時
