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…暖かい。



ぱちぱち、とどこかで火を焚く音が聞こえる。



そのせいかな。
すごくあたたかくて…ずっと寝ていたい。

『…』

って。
ここ、どこだ?

『……ッ!?』

「うわぁ!?び、ビクッた……っ」

後ろに手をついて、驚いた顔で私を見る女性。

『…えっと』

「…あー、うん。目ェ覚めたようで良かった。見知らぬ場所で驚きやしたよね?」

『…まぁ』

「悪ぃな、勝手に連れてきちまって。
この近くで鬼に襲われた家に、あんたが倒れてたもんで、引き取っちまった」

…あぁ、ダメだ。

『私の家族は皆…死んだんですか?』

「…」

なんでこんなこと、分かりきったこと。

皆息絶えていた。
それは分かっているけど…分かりたくない。認めたくない。
そんな思いの元、聞かずにはいられなかった。

女性は少し目を伏せて、しばらく黙っていた。そして、悲しそうに微笑んで、頷いた。

知ってた。知ってる。

なんでこんなに悲しいんだ。
だってこんなの前世では当たり前だった。今までずっと一緒に戦ってきた仲間がどんどん死んでいくのなんて、日常茶飯事だったのに。
何も感じなかったのに。なんで、こんな感情思い出すんだ。

「……」

『…うっ、ううっ…』

なんでこんな、涙を流してしまうんだ。

女性はそんな私をぎゅっと抱きしめてくれた。何も言わずに、ただそっと頭を優しく撫でてくれる。

「私のところに来なせェ。私がこれから、あんたの面倒を見まさァ」

ただ、そう言って。

ずっと私が泣き止むまで抱きしめてくれていた。

肆→←弐



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- 早く続きが見たいです!ゆっくりでもいいので更新待ってます! (2022年12月16日 7時) (レス) @page6 id: 2bc0f45ebb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:グミ | 作成日時:2020年1月6日 21時

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