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『……助けろ硝子!!』
「ん?」
ガラガラと医務室を開けると、硝子が仕事中なのかパソコンの前に座っていた。
「何だいきなり」
『ちょっと五条から逃げてきた。今晩は泊めてくれ』
「またか。お前も大変だな?」
『本当だよ』
そう硝子が苦笑すると、私はため息混じりにそう返した。
多分直に五条が来るから居ないと言ってくれ、と言いベッドの下へ隠れれば、分かってるとまたパソコンに向き合う硝子。
カタカタとタイピングの音が鳴り響く。静寂が私たちを包んでいく。
しん。
話すことが何も無い。というか、何を話せばいいのか。
途端、静寂を戸が開く音が遮った。
「A、出てこいよ。いるんでしょ」
「…なんだいきなり」
「また硝子に匿ってもらう気でしょ。そういうのもういいから、ほら」
いるのは分かってんだよ。
何処にいるかもさ。
…と五条が呟けば、奴はまず1番初めに私の隠れているベッドの下を覗き込む。
目隠しで見えないが、完全に目が合った。
「みっけ」
と唇を歪ませる五条。瞬間、私はベッドの下から引きずり出された。
『いないって言えって言ったろ硝子……!!』
「だっているって分かってたみたいだし」
『…』
知ってたよ、お前がそういう性格だって。
「じゃ、ご迷惑をおかけしました〜」
と私を引きずる五条に、無理矢理外へ出されたのであった。
その夜はまあ大変な目にあった。
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グミ(プロフ) - みーこ【サブ】さん» 出来ますよ!いえいえこちらこそ何度もリクエストありがとうございますー! (2021年1月8日 15時) (レス) id: 763fbac217 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ【サブ】 - リクエストで、熱が出ちゃったら、ってお願いできますか??何度もすいません! (2021年1月7日 19時) (レス) id: fd540dc306 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ【サブ】 - グミさん» リクエスト、応えてくださってありがとうございます!五条先生のヤンデレ感が加速していて、すごくおもしろかったです(笑)更新頑張ってください! (2021年1月4日 8時) (レス) id: fd540dc306 (このIDを非表示/違反報告)
みどりちゃ。(プロフ) - 五条先生がヤンデレってトコが性癖にグサッと刺さって、いつも楽しみです!更新頑張って下さい! (2021年1月3日 23時) (レス) id: 2c92b3b212 (このIDを非表示/違反報告)
グミ(プロフ) - みーこ【サブ】さん» リクエストありがとうございますー!全然できますよ!是非作らせていただきますー! (2021年1月1日 12時) (レス) id: 763fbac217 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:グミ | 作成日時:2020年12月3日 7時