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しばらくして。
「…あの人にカノジョとか有り得ないでしょ」
「いたとしたら相当の物好きなんだろうな」
高専の中から、彼が2人人物を連れて出てきた。
相当な言われようだな五条お前。
「いや、マジでいたんだって!超美人の!先生も言ってたし!!マジで見てみろってほら!」
1人女子、2人男。
五条が受け持ってる学年ってのは3人の1年だったはず。その内のひとりが虎杖悠仁。
って事は、此奴らが1年って訳か。
虎杖悠仁に連れられてきた2人は、穴が開くほど私を凝視する。
「…顔立ちは悪くないけど、なんか全体的にぱっとしないわね」
「…」
女の方はそう辛口コメントを発し、もう1人の男の方は何も発さない。
うわ、ムカつく。相手の顔も整ってるのがさらに。
「…ないわね」
「ないな」
「マジ?」
「「おう」」
ないって何が。どういう意味だ。
「コラコラ野薔薇、人の女に文句つけないの。
…僕達ホントに付き合ってるよ?美男美女カップルって奴さ」
「「「『……』」」」
「なんで皆一斉に黙んの???」
私はともかく、己さえも美男と言う五条に全員引いていた。私は慣れてるからいいし事実っちゃあ事実なのだが。
「ていうか、そっちはどうなの?ホントにこんなのと付き合ってんの?」
野薔薇と五条に呼ばれた女子は私にずいと詰め寄る。
『……まあ、こんなのと付き合ってやってる。
八霧Aだ、よろしく』
「何付き合ってやってるって!?」
「ほぉら!俺言ったじゃん!
あ、虎杖悠仁!!よろしくお願いしま〜す!!」
「……ども、伏黒恵です」
「ほーん?その様子はマジっぽいわね?
…あ、私、釘崎野薔薇。ちゃんと名前覚えなさいよ」
おー、ちゃんと名前言えるじゃないか。
生意気だが、素直でいい子そうだ。ガキは嫌いだがまあ悪くない。五条が羨ましいとさえ思う。
『うん。
…五条から聞いてるがまあ、とりあえず伏黒君キミはニコニコした方がいいと思うぞ。いい顔してんだから』
「えーっ、アンタこんなのがいい顔してるって言うの?趣味悪いわね」
「悪かったなこんなので!」
「Aったら恵よりいい顔してる男が目の前にいるってのに、こっちの方がいいって言うの?後でお仕置ね?」
「え、そういうタイプなの五条先生?」
やばい収拾つかなくなってきた。
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グミ(プロフ) - みーこ【サブ】さん» 出来ますよ!いえいえこちらこそ何度もリクエストありがとうございますー! (2021年1月8日 15時) (レス) id: 763fbac217 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ【サブ】 - リクエストで、熱が出ちゃったら、ってお願いできますか??何度もすいません! (2021年1月7日 19時) (レス) id: fd540dc306 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ【サブ】 - グミさん» リクエスト、応えてくださってありがとうございます!五条先生のヤンデレ感が加速していて、すごくおもしろかったです(笑)更新頑張ってください! (2021年1月4日 8時) (レス) id: fd540dc306 (このIDを非表示/違反報告)
みどりちゃ。(プロフ) - 五条先生がヤンデレってトコが性癖にグサッと刺さって、いつも楽しみです!更新頑張って下さい! (2021年1月3日 23時) (レス) id: 2c92b3b212 (このIDを非表示/違反報告)
グミ(プロフ) - みーこ【サブ】さん» リクエストありがとうございますー!全然できますよ!是非作らせていただきますー! (2021年1月1日 12時) (レス) id: 763fbac217 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:グミ | 作成日時:2020年12月3日 7時