【twst】ただ推しのSSRが当たっただけなのに！！！

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デュース
「俺は風、俺は風、俺は風、俺は…」



待って、これはやばい



その時、私の脳裏に『天国と地獄』が流れ出した。



エース
「ねぇ！ 運動場から遠ざかってない!?」



グリム
「おいデュース！前を見るんだゾ！
このままじゃ、ぶつかるんだゾ！」



いつの間にか、
目の前に巨大な壁があった。

学校の壁だろう。
気付かない内に私達は運動場を越えてしまっていた。

真っ直ぐに進む箒は、止まる気配がない。
この高さから落ちたら、骨折だけではすまないだろう。



A
「どうしよ！ デュースが知らないうちに混乱してる！」



エース
「はぁぁ!? くっそ！この距離じゃ手が届かねぇ！」



A
「デュースしっかりして！ 思い出して！ 君は風じゃなくて人間だよ！ 戻ってきてー！」



エース
「A！ デュースの手を握って操作しろ！」



A
「に、ににににに、握る!?」



グリム
「いいからやるんだゾ！」



エース
「早くしねーとマジでぶつかる！」



私は意を決して、デュースの手を握る。
握った後、グイッと後ろへ思いっきりそった。

ギリギリの所で壁に当たらなかった。
しかし、箒は物凄い速さで大きく一回転する。



A・エース・グリム
｢｢「うわぁぁぁぁぁぁぁ！｣｣｣


デュース
「俺は風、俺は風、俺は風…」



一瞬の強い遠心力に耐えると、
今度は地面に垂直落下していく。

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