【twst】ただ推しのSSRが当たっただけなのに！！！

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スタッと足音を立てて、191cmが目の前に現れる。



でっっか…足なっっっが。
四捨五入して足、長さ股下2万マイル。



フロイド
｢小エビちゃん、開けてくれてありがとね｣



A
｢ふぎゃどぁいっとあぎゃどぅえぃっと｣



フロイド先輩が喋ってる、お礼を言ってる。
目の前で起きている現実に耐えられず、上手く喋る事ができない。

それに、嬉しさと興奮のあまり、心臓が破裂しそうなくらいドキドキしだす。

え？ 推しと同じ空気吸っていいの!?
うわぁぁぁ嬉しすぎて、心臓破裂しそう☆



フロイド
｢まじでさっきから何言ってんの？ 溺れてる人間みたいな声してさぁ｣



A
｢…………………｣



ダメだべ、これ以上声出すと、失神するでぇ……やべとけ……もう、目に焼き付けとくわ。



フロイド
｢ねぇ、聞いてる？＿＿＿てか小エビちゃん、鼻血出てね？｣



A
｢……!?。これは失礼しました!!!｣



急いで鼻を手で隠す。
私の声は教室中に響き、フロイド先輩が両耳を抑えて嫌そうな顔をする。



フロイド
｢うるっさ……｣



困った顔してる推しめっちゃ可愛いぃぃ！



フロイド
｢小エビちゃん、本当にどうしたの？ マジで今日、変だよ｣



先輩が近づいたと思うと、背を低くして、私の目線に合わせる。



フロイド
｢なんか変なのでも食った？｣



A
｢……!?｣



うわぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあ!!! これ以上近づいたら、確実に尊死するっ！ぶっ倒れる！

国宝級の顔が近いおかげで、私の鼓動が〇〇の達人のように連打ぁぁぁ！している。

今頃100コンボだドン！ とか、ふざけた事を言ってるよ、絶対。

そんな事はどうだっていい。
ただ今はフロイド先輩から離れなければならない。

自分から距離を取ろうとしたが、足が動かない。むしろ1mmも動かせない。

足も口も目もまるで "蛇に見込まれた蛙" になった気分だ。
いや、この場合は "ウツボに見込まれた子エビ" の方が正しいのか？

とりあえず今は離れて！ お願いいたします！
なんて願いも叫びも届かず、先輩の瞳がじっと私を見る。

その瞳から目が離せない。
次第に目の前がクラクラしだして、視界が歪む。



フロイド
｢…よっと、ねぇ本当に大丈夫？ 小エビちゃん｣



先輩はよろける私の体を片手で支えてくれた。
触れられた事により、プツンと何かが切れる音がした。

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