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A
「遅れてすみません!」
扉を開けた先には、想像していた通りの教室だった。
キャラを強化させる時__授業で "魔法史" を選択する時にみられる、あのゲームの風景。
真ん中の大きな黒板を軸にして、左右対称に長い机が向かい合わせになっている。
制服を着た人が既に座っており、私を見つめている。そして、その中に箱推しがそこにいた……というような事が目の前には無かった。
それどころか、教室はシーンしていて誰の気配もしない。
これは、移動教室やな、ははっ…。
すぐに理解した。
期待していた気持ちがグンッと下がり、
A
「推しいないのかよっ……」
と、吐き捨てるように
まぁ、ここでスタンばってれば誰か来るだろうと思い、教室を探索し始めた。
ツイステの教室=推しの勉強場だ。
ツイステオタがここでじっとしてはいられない。
私は教室の中をぐるぐると歩いたり、机の中を確認したりして、何かないかなぁ〜と探す。
けど、特に何も見つからなかった。
机の中に丸まってるプリントも無いのかよ!皆、真面目か!?
そろそろ飽きてきた私は、空が見える窓側の席に座り込んだ。
A
「詰んだぁー。テンション上がりっぱなしで疲れたなぁ…」
窓から見える空に一言。このまま休もう。
疲れたように、上半身を前に出して、机にうつぶせになる。
しばらくするとゴーンゴーンと鐘の音が聞こえてきた。そろそろ人が来ると思い、上半身を起こす。
しかし、数分、数十分たっても誰も来なかった。それどころか、教室を通る気配もしない。
A
「ひーーーまーーー。寝よ……」
独り言を呟いた後、再び寝る体勢に入る。
そのまま寝ようとした時、目の前で黒い影が通った気がした。
うん、気のせい、寝よ。疲れたし。
すると、後ろの方から「いやっほー♪」と楽しそうな声が聞こえた。
楽しそうで良いな、どこか聞いた事ある声だけど、疲れたからいいや。
?
「こら! フロイド・リーチ!しっかりと
A
「フッ、フロイド・リーチ!!?」
推しぃぃぃぃぃぃ!!!
私は勢いよく立ち上がる。
あの人気ランキングNo.1のキャラクターがすぐ近くにいると分かった瞬間、いてもたってもいられなくなった。
声がした方__窓を見る。
そこには、箒に両足を引っ掛けて、逆さ吊りのフロイド先輩がいた。
目があった瞬間、「あ、小エビちゃん♡」と言って手をこちらに振ってきた。
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アルト(プロフ) - ヤバい好き(突然の告白)1-19のおなかがなる場面で自分もおなかがなって「あれ?運命?(は?)」と思いました()更新頑張って下さい! (2021年6月6日 22時) (レス) id: a93e709eaf (このIDを非表示/違反報告)
ダブルブェ(プロフ) - えびたろーさん» えびたろーさん、ありがとうございます!!!!(クソデカボイス)そんなに言われると、照れちゃいます(/ω\*) (2020年11月20日 19時) (レス) id: fbab1bff8c (このIDを非表示/違反報告)
えびたろー(プロフ) - ややややややばいですほんとに好きすぎる泣やばい……好きです!!!!((クソデカボイス (2020年11月19日 23時) (レス) id: 57d8f81140 (このIDを非表示/違反報告)
ダブルブェ(プロフ) - えびたろーさん» えびたろーさん、ありがとうございます!!!上手く伝わって良かったです、ほっとしました!!!初めて言われたので嬉しいです!!!ありがとうございます!!すっごい長編になりますが頑張ります(`・ω・´)ゝ (2020年11月19日 13時) (レス) id: fbab1bff8c (このIDを非表示/違反報告)
えびたろー(プロフ) - ダブルブェさん» 待って下さい(><)泣めっちゃ丁寧にありがたうございます!!!!今試してみたのですが出来ました!めっちゃ優しくて 作品だけじゃなくてダブルブェさんのことももっと好きになりましたぁぁぁ好きです!! (2020年11月18日 21時) (レス) id: 57d8f81140 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ダブルブェ | 作成日時:2020年10月28日 14時