√通過電車

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「ごめんね？ 優太」









優「気にすんなって」

夕食を食べた皿を二人で洗う









昼間のお母さんからの電話は、

‘夜 飲み会だから夕食のときだけ 優太くんに家にいてもらうわね’


私だけじゃ心配らしい。









食器を洗い終えた優太が手を拭いてリビングに向かう




何枚か残っているお皿をふきながら、屋上での出来事を思い出した









何か言いかけた顕嵐くん
……なんだったんだろ









「ちゃんと聞いておけば良かったな…」


明日きこうかな？









ぼーっと考えていると









優「A〜

電話なってるー！」


リビングから叫ぶ優太









「だれからー？」

多分 お母さんだろうけど(笑)









そうきくと、優太の返事が返ってこなくなった









「……ゆーたー？」




手を拭いてリビングに向かうと









私のスマホを持つ優太









優「あ、今 切れちゃったよ」









「あ、ほんと？」

スマホを貰って 開くと









‘阿部顕嵐から不在着信あり’ の文字









「あ……！」


顕嵐くんからか どーしよかけ直したほうがいいよね？









優太を見ると、どこか不安げな顔で私を見つめる









.









私に近付くと スマホを奪ってテーブルの上においた









再び私に向き合う優太









優太の唇が 小さくひらいた＿









√ 着信

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