√通過電車

2 ページ2

「ん……」





目覚めると図書室の窓際の席。









携帯には、優太からのメッセージ




‘今日は鈴佳(れいか、すずか、お好きに読んでください)と帰るから一緒に帰れない！

ごめんね(TT)’








彼女、鈴佳ちゃんていうんだ

昨日はショックが大きすぎて あまり実感がわかなかった









でもいざ こうなるとさ…

あー もう泣けてくる。









スマホで ‘失恋 忘れる’ と打ち検索する









「次の恋を見つけましょう…」

いや無理、それができたら苦労しないって〜









「はあ……」









？「へー、君 失恋したんだ〜

かわいそうに〜」




‘なでなで’って言いながら 慰めるように 私の頭を撫でる手









「……え。」


だれ。どちらさま









ぽかん とする私を見つめると

その男子生徒は私の前の席に座った









顕「 2年4組 阿部顕嵐です


君は、志田Aちゃんだよね」





よろしくって、ニコニコしながら差し出された手









これが、君との出会いでした。









√ 初

3→←1

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す