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玖拾 ページ22





痛いくらいに握られた手から、義勇さんの気持ちが流れて伝わってくるように感じた。


……例えば、私と義勇さんの立場が反対だったらどうだっただろうか。きっと私は義勇さんが目を覚ますまで手を握って、祈って…四六時中、一時も離れず傍にいただろう。

今にも「おはよう」と言って目を覚ましそうな寝顔を見て、早く起きて欲しいと願いながら、きっと涙を流しただろう。


もし、義勇さんがこれまでの一週間、そんな気持ちを抱えていたのなら、私はそれを取り除かなければいけない。


『……もしかして、ですけど。
義勇さん…ずっと、私の傍に……?』

「…ああそうだ。
この一週間ずっと…生きた心地がしなかった」


そのことを聞いてみると、案の定義勇さんはイエスと答えた。心配してくれたのだろう、不安だったのだろうと考えると私まで泣きそうになってしまったが、今は私が泣いていい場面ではない。


『……義勇さん、お願いが…あります』

「…どうした、なんでもいえ」

『起き上がりたい、のですが…手伝っ、てもらえません、か…?』


今の私に何が出来るだろうか、何をしてあげたらいいのだろうと考えて、まず上体を起こすことを思いついた私は、義勇さんに手伝ってもらいながら起きあがった。


『…義勇さん、は…お怪我、されてません、か…?』

「Aのおかげで、怪我ひとつしてない。
……それに、俺のところには雑魚鬼しか来なかったからな。強い鬼は全部お前の所に行ってたんだ。

すぐに俺が駆けつけるべきだったと…後悔してる。
……不甲斐ない師範で…悪かった…ッ」


そして次に義勇さんの今の状態について窺う。
すると義勇さんは自分は何も怪我をしていないことに加えて、私を気遣ったのか、自分が戦った鬼は全部雑魚程度だったことも伝えてきた。

倒れる前、自分が情けないと…自分は弱いと、思っていた私の心情をまるで読み取っていたみたいだ。


『…任務の前に、義勇さん、言ってました、よね。
私達は…継子と、師範でも…上司と部下でも……ないと…同じ階級……柱なんだ、と。』

「ああ、言ったがでも…!」

『義勇さんは、私を…信じてくれました…
だから、私も……あの時義勇さんを、信じることが…出来たんですよ…?

なので……自分を、責めないで、下さい……』


義勇さんの言葉から、自分を責めるような感情が垣間見えた為、私はそれを取り除くことにした。



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Luccica6(プロフ) - あたしもリアタイで見ましたよ!見逃しではスクショいっぱい撮りたいです!義勇さんの表情がとっても豊かで面白かったですよね!義勇さん推しにはたまらない!! (8月25日 8時) (レス) id: 0e0c076021 (このIDを非表示/違反報告)
空讃岐 - 分かります!私もアニメをリアタイで見ました!私も義勇さん推しです!私もぎゆしのは地雷です。でも、恋愛じゃなくて仕事仲間としてなら大丈夫なんですけどね(笑) (8月25日 3時) (レス) id: 0f3cd23380 (このIDを非表示/違反報告)
無一郎と義勇が可愛いくて仕方ない隊(プロフ) - 顎の骨割れるw (8月25日 1時) (レス) id: 774efab444 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - カナヲちゃんの容赦ない蹴りで凄い笑ってしまいました.w (8月25日 0時) (レス) id: 5d24f2ef59 (このIDを非表示/違反報告)
無一郎と義勇が可愛いくて仕方ない隊(プロフ) - 来週私、テスト勉強で、見れないんです。つらい (8月25日 0時) (レス) id: 774efab444 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:3℃ | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/docee_3  
作成日時:2019年8月20日 14時

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