〇２９ ページ29
・
それからなんとなく距離を置くようになった。
一緒に帰らなくなったし
連絡も取らなくなった。
要するにAちゃんと出会う前に戻った。
拓弥「祐基と一緒に帰るの久しぶりじゃね？」
海「佐伯さんと帰らなくていいの？」
祐基「うん、」
Aちゃんに嫌われたかも、なんて
言えるわけない。
晃一「そう言えば最近佐伯変わったやんな。
メガネもしてへんし、なんか今どきって感じ。」
海「俺もちらっと見たことあるけど
全然地味って感じじゃなかったよ。」
拓弥「俺、今日男に告られてんの見た。」
祐基「え、」
晃一「俺も見た！」
稜雅「地味だと思ってた子が実は可愛かったって
もはや漫画じゃん。」
最近の男子の会話はAちゃんのことで持ちきりで。
今まで見向きもしなかったくせに
見た目が変わった瞬間手のひら返す奴に嫌気がさす。
それと同時に俺もサイテーな奴の一人だと
心臓がえぐられるように痛くなる。
海「祐基、ぼーっとしてると取られちゃうんじゃない？」
祐基「取られるも何も、元々俺のじゃないもん。」
海「そうだけどさぁー。」
稜雅「祐基は佐伯さんが地味だった時から好きなんでしょ？」
晃一「せやで。俺らみたいなのとは違うねんから。」
祐基「ううん、たぶん俺も同じ。」
拓弥「どういうこと？」
祐基「俺もAちゃんの見た目を好きになった一人だから。」
そう自嘲気味に話すと
晃一「あほか！」
晃一に背中を思いきり叩かれた。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 346人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆいな(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2018年11月11日 18時) (
レス) id: fc179f1fdf (このIDを非表示/違反報告)
ひなた - 続き、楽しみにしてます！頑張って下さい！これからも、応援してます！！ (2017年11月26日 2時) (レス) id: 37009b37c4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ありんこ | 作成日時：2017年11月17日 14時
