〇１７ ページ17
・
稜雅「祐基、最近楽しそうだよな。」
祐基「そう？」
稜雅「部活ない日なんて特に。」
祐基「そりゃあ、ねぇ？」
あれから毎週部活のない日は決まって
Aちゃんと一緒に帰るようにしている。
もちろんAちゃんの家まで送るだけ。
寄り道もしないし家に上がったりもしない。
余計な干渉もしない。
ただひたすらAちゃんを楽しませるだけの帰り道。
それが俺にとってすごく心地よくて。
海「なになにー？また恋の話ー？」
晃一「俺らにも聞かせてぇや。」
祐基「なんでこういうときだけ入ってくるかなぁ。
普段は全然入ってこないくせにぃー。」
海「だって気になるじゃん。」
拓弥「俺も。」
あんまり人のことに興味がない拓弥でさえ
Aちゃんとのことには興味があるらしい。
晃一「最近さぁ、佐伯のやつ
なんか生き生きしてる気ぃすんねんなぁ。」
海「祐基のおかげ？」
晃一「それは知らんけど。
いつもはさっさと帰ってまうくせに
水曜日だけ帰らんと時間気にしてんねん。」
え、なにそれ。
Aちゃんが
"恥ずかしいから教室には迎えに来ないで"
って言うから人が少なくなる下校時間の１０分後に
昇降口で待ち合わせにしてるんだけど
Aちゃん教室でそんな可愛いことしてるの？
祐基「晃一は毎週それ見てんの？」
晃一「おん。」
海「そう言えば祐基も水曜日だけ一緒に帰らないよね。
いつもはみんなと一緒に帰るのに。」
稜雅「だって一緒に帰ってるんだもんねぇ？」
祐基「ちょっ、稜雅言うなよ！！」
拓弥「まじで？」
海「あんなに拒否されてたのに？」
だからどうしてみんなそこを強調するのかなぁ。
祐基「まぁ、色々あって一緒に帰れるようにはなったよ。」
晃一「俺らはその"色々"が知りたいねん！」
祐基「それはちょっと内緒。」
晃一「うーわ、祐基は俺らに隠し事するんや。」
海「よく分かんないけど、色々事情があるんだね？」
祐基「そうなの。だから今は内緒にさせて。」
拓弥「…まぁいいんじゃねぇの？
いずれ分かることだろうし。」
稜雅「俺もなんも知らねぇしな。」
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 346人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆいな(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2018年11月11日 18時) (
レス) id: fc179f1fdf (このIDを非表示/違反報告)
ひなた - 続き、楽しみにしてます！頑張って下さい！これからも、応援してます！！ (2017年11月26日 2時) (レス) id: 37009b37c4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ありんこ | 作成日時：2017年11月17日 14時
