羨ましくて[カカシ]NARUTO

25 ページ26

･




さらっと綱手には誤魔化して

アイスを食べ

昼頃にはカカシの家に着いた



貴｢眠い…ベッド借りマース


Zzzzzzzzz｣





･




･ ･





･ ･ ･





そっとおでこに
ひんやりとした気持ちよさが伝わる



懐かしい感覚




貴｢ん･･･｣


カカシ｢起きた？｣


貴｢あれ、今何時｣


カカシ｢16時｣


貴｢仕事は？｣



カカシ｢Aが帰ってくるの知ってたからね
午後は休みになる様に仕事してきたんだけど｣


貴｢ごめんね
眠かったから寝ちゃった｣


カカシ｢いいよ

海に閉じ込められて溺れたんでしょ｣


貴｢綱手様話しちゃったんですね｣


カカシ｢うん｣


貴｢綱手様がいたからもう大丈夫｣


カカシ｢･･･｣


貴｢カカシ？｣


カカシ｢俺のいない所で無理しないで｣


貴｢ごめんね｣


カカシの顔は
ベッドに腰掛けてて
私には背中しか見えないけど


きっと眉間に皺をよさせてしまってるんだろう



歳を重ねても


経験を重ねても


和解出来ても


失った悲しみが消えるわけじゃない


家族も友も師も･･･




貴｢大丈夫、

まだ、生きてるし｣



私は寝たままの体制で



後ろからカカシを抱きしめた



カカシ｢覚悟はある｣



貴｢うん、覚悟だけなら私もある｣





争いは消えたわけじゃない



だから

いつか突然なくなることもある



火影なら尚更


誰よりも里を守るのが役目なのだから





しばらくの沈黙の後



振り向いたカカシに


｢無事で良かった｣
と困ったようなほっとしたような顔で言われた




貴｢うん｣



カカシ｢何か食べる？｣



貴｢うーん、もうすぐでお夕飯の時間だからなぁ｣


カカシ｢小腹満たしに何処か行く？｣


貴｢カカシ甘いもの嫌いだし…｣


カカシ｢なんでもいいよ
俺はお腹すいてないから｣


貴｢じゃあ甘味処でもいい？｣


カカシ｢どうぞ｣








甘味処




貴｢解析進んでるかな｣


カカシ｢多すぎてまだ先までかかりそうってシカマルが言ってたよ｣


貴｢そっか｣







不安と喜びとの中で



私達なりの形の



愛を重ねていった




あっという間に１ヶ月が過ぎ




私はほとんどカカシの家に泊まっていた





そこで





カカシ｢一緒に住まない？｣




と言う発案をされ


一緒に住むことになった



それから･･･





貴｢火影様

この資料に目を通して
サインして下さいね｣



カカシ｢はーい｣



シカマル｢それが終わったら
こっちもお願いします｣

26→←24

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す