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どっちか*江戸川乱歩/太宰治 ページ16

Aside




「ウワァァァンAちゃんっ。酷いんだよ?ほんと酷いんだよ国木田くんが!!私のことを包帯無駄使い装置って!!酷いよね!!」


わんわん泣いている真似をしながら私に抱きついてきた太宰さんが、すりすり顔を擦り付けながらぎゅうぎゅう抱きしめてくる。どんだけ甘えたがりなんだ、此の人は。

私は自分で淹れたココアを飲みながら携帯を弄った。あ、ナオミちゃんからメールきてる


「って、聞いてる?Aちゃん。
ウワァァァン!!Aちゃんまでも私の味方をしてくれないんだね!!少しは先輩の愚痴を聞いてくれ給えよ!!」


貴方を先輩だと思ったことは1度もないのですが。
真顔でココアを飲みながら太宰さんを見つめる。すると太宰さんはボッと顔を赤くしてそっぽを向いた


「そ、そんなに見つめるだなんて...。そんなに私が好きかい?いいとも、私の隣は未だ空いているのだよ。Aちゃんたら積極的だなあ、もう。」


...なんだ此の人は。何でこうも都合のいい訳し方しか出来ないんだ!うわあ!


「たーだいまー。あれ、Aと太宰か...皆は?」

「任務でしょーよ。乱歩さんっお菓子食べたいです!」

「だーめ!これは僕が食べるのっ」


買ってきたであろうお菓子の袋をぐいっと上へ持ち上げられた。私は乱歩さんに抱きついて、ぐぐっと背伸びしお菓子の袋めがけてぴょんぴょん飛んだ



「え、ちょ、Aちゃんっ。君は私の彼女でしょ?早速浮気してどうするのさ」


太宰さんに
ぐい、と腕を引っ張られる。お菓子めがけてジャンプした抵抗は無駄だったみたいだ

「...いつから太宰の彼女に?」

「最初から」


ニコッと微笑んだ太宰さんの笑顔は何処か裏がありそうだ。今でもずっと腕を掴んだまま離してはくれない

乱歩さんの方は、いつも閉じてる目を開けてニヤリと笑った


「お菓子あげるから、僕のとこ来れば?」

「喜んで!」


「おっと」



行かせない、と耳元で呟かれた。

嗚呼




私は、どっちを選べばいいの?


---


迷わず両方選ぶよ自分は

keiさん、IYAさんからのリクエストでした。お気に召しませんでしたらご連絡くださいね!書き直します(*`・ω・*)ゞ

林檎飴*中原中也→←我慢*中原中也



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マシュマロ君 - よし、好きだ(?) (12月7日 22時) (レス) @page5 id: dadbcbff17 (このIDを非表示/違反報告)
夜乃 - 好きです(突然の告白 (10月23日 22時) (レス) @page32 id: 22ab75ff6b (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - 乱歩ちゃんが可愛すぎる。。。 (2023年3月14日 22時) (レス) @page8 id: a35ce8017e (このIDを非表示/違反報告)
雨色の水滴 - 乱歩さん……イイネ (2023年1月22日 10時) (レス) @page3 id: a4e9a44c2e (このIDを非表示/違反報告)
neko - 乱歩さん、これは一体? (2020年8月20日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:名無猫 | 作者ホームページ:  
作成日時:2016年4月28日 21時

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