検索窓
今日:48 hit、昨日:38 hit、合計:1,903,025 hit

甘えたい*太宰治 ページ1

太宰side






「乱歩さんってかっこいいよね」


とか発言されて数時間。私は机に突っ伏していた
はーぁ、Aちゃんもホント見る目がないよね、なんて思いながら報告書を書いていた。
まあ彼女の恋人、とか云うやつではないけれど。ただ私の妄想のなかでキャッキャウフフしているだけなのだけれども


「...あーあ、Aちゃん。太宰が拗ねてる」

「え?ああ...いつものことじゃないですか」

「いつものことじゃないでしょ?いつもなら今頃川に飛び込んでるところだろう」


乱歩さんがラムネを飲みながらニシシというような笑顔でそう答えた。そーゆーとこがモテるんだろうけどね乱歩さんは!笑顔が眩しいっていうやつだよね!!

生憎私には持ち合わせていない長所。何事にも怯まない太宰治この私だけれどこれは手に負えないよぉ、


「ううう、Aちゃーん。構ってよお」

「やです。仕事してくださいよ!」

「んー...Aちゃんが構ってくれたら仕事してあげてもいーよ」

「上から目線腹立つ」


こうやって敬語を外すAちゃんって超好きなんだよね。なんていうの、ギャップってやつ。

報告書を手に持ちながら見下ろしてくる彼女が可愛くて自然に微笑んでしまう。ああ、好きだなあ
見惚れていたら、後ろから国木田くんが襲ってきた。強制連行された私はAちゃんに手を伸ばす

包帯まみれの、その手を




「太宰さん!」


バタン。
扉が閉められた音に放たれた言葉はかき消された。



--


「太宰さん、大丈夫ですか?」

「大丈夫じゃない。キスして」


ンバッと手を広げて彼女を待つ。どうせ来ないんだろうね、なんて思ってたら
体に微かな重みと、ふわりと香ったフローラルな匂い。そしてほんのりとした暖かさが舞い降りた


「ほぇ!?」

「な、太宰さんが手ぇ広げたんじゃないですか。ちょっとぐらい甘えさせてくださいよ」


...なにこれ、デレ期?

ぎゅう、と彼女の体をぎこちなく抱きしめた



---


(´・∀・`)

自惚れ*芥川龍之介→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1348 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1883人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

マシュマロ君 - よし、好きだ(?) (12月7日 22時) (レス) @page5 id: dadbcbff17 (このIDを非表示/違反報告)
夜乃 - 好きです(突然の告白 (10月23日 22時) (レス) @page32 id: 22ab75ff6b (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - 乱歩ちゃんが可愛すぎる。。。 (2023年3月14日 22時) (レス) @page8 id: a35ce8017e (このIDを非表示/違反報告)
雨色の水滴 - 乱歩さん……イイネ (2023年1月22日 10時) (レス) @page3 id: a4e9a44c2e (このIDを非表示/違反報告)
neko - 乱歩さん、これは一体? (2020年8月20日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:名無猫 | 作者ホームページ:  
作成日時:2016年4月28日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。