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いよいよ明日が花火大会か。

この数日、明日の花火大会のためだけに
バイトを頑張ってきたようなもの。

花火大会が終わってからも、Aちゃんが活力になるように。
決心を決めてきた。


「お待たせしました〜
焼きそば3つでーす。」


ごゆっくり、と席を離れようとすれば
そこに座っていたお姉さん方3人がコソコソ話す。


「あの!!」
「え?俺?ですか?」
「花火!明日の花火大会。一緒に来てください!」


突然のお誘いに、まずびっくりしたのが1つと、もちろん明日の花火大会は
Aちゃんと行くわけで


「お姉さんたち、毎日来てたの
知ってるでしょ??お願い!!」
「ごめんなさい…
一緒に行く人、決まってて…」


毎日来てたかどうかなんて
こんなに沢山お客さんが来てたらわからないよ。っていうのは、俺の言い訳にしか過ぎないのだろうか。


「は???なんで??
いいじゃん!サービスするよ?」
「え、サービスって…??」
「作間くんって、高校生でしょ??
そーいうこと、したくない?」
「いや、あの…」


チラッとみんなの方を見るけど
お昼時が故に、それぞれの仕事に追われていて。
唯一の頼み、瑞稀くんでさえも配膳の手伝いをしている始末。

こんなの、マニュアルになかったんだけど。


「作間くん困ってるよ?
かわいいじゃん」


と笑われても、こっちも苦笑いするほかない。そんな時に、後ろから聞こえた"すいませーん"というお客さんの声。


「あ、はい、今行きます
あの、ほんと。ごめんなさい」


そう言い捨てて、本当にありがとうと、俺を呼んでくれたお客さんの元に急ぐ。


『龍斗くん、お疲れ様』
「Aちゃん??!」
『なんか、大変そうだったね』
「ほんと、助かった!!
ありがと。」
『よかった』


注文をとって厨房へ行けば


「まじ、作間ごめんな」


とケラケラ笑う瑞稀くん。
一難去って仕舞えば、こういう時に限って
人の波も去っていて。


「まじ、マニュアルにないからキツイって」
「でも、Aちゃん
呼んでくれてよかったじゃん」
「まぁ」
「照れんな!」
「おらよ、かき氷。」
「はーい」


注文のかき氷をAちゃんに届ければ


『明日、楽しみにしてるね』


と笑っていて。


「俺も」


そう呟いたのは、君にも届いただろうか。


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設定タグ:HiHiJets , 橋本涼井上瑞稀高橋優斗 , 猪狩蒼弥作間龍斗   
作品ジャンル:恋愛
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みーま(プロフ) - 最後においシャンの歌詞でてきてやられました……🤦‍♀️作ちゃんの良さめちゃくちゃ詰まってます!!ありがとうございます!!! (7月27日 14時) (レス) @page41 id: e266a86186 (このIDを非表示/違反報告)
hiレベルな小5 - こんな素敵なお話ありがとうございました! (2020年2月17日 18時) (レス) id: 62d5677c5a (このIDを非表示/違反報告)
ちゅっきー(プロフ) - ハヤテさん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!^ - ^ (2019年8月26日 2時) (レス) id: c0a7664ca3 (このIDを非表示/違反報告)
ハヤテ - 面白かったです!《*≧∀≦》私の暇な夏休みにぴったりなお話でした! (2019年8月22日 19時) (レス) id: ef8049b1e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はいはいこらぼ x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=blueao5&scr=novel/jeyuto01...  
作成日時:2019年8月13日 22時

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