さとみくんは振り向いてくれない！【stpr】

ファーストキス ページ12

終わったよ(´；ω；｀)

やっとだァァァァ



そして急いでさとみ先輩の元へ向かう



さとみ「おかえり。」

A「ただいまですっ！」

さとみ「待ちくたびれたんだけど。どーしてくれんの？」

A「じゃあぎゅーします。」

さとみ「それは…遠慮しとく」

A「なんでですか！？」

さとみ「なんででもですぅ〜」

A「じゃあご褒美くださいよ！」

さとみ「何がいいの。」

A「んー…さとみ先輩。」


もちろん冗談。

いつもの事だろうから馬鹿じゃねぇのとか言ってくるんだろうな


さとみ「はぁ…？」

A「さとみ先輩が欲しいです！」

さとみ「お前なぁ……」


さとみ先輩は頭を抱えている。

あれ？いつも通りじゃないぞ

冗談なんだけどな…


A「先輩。冗談ですよ…？」

さとみ「……お前…俺以外に言ってたら…襲われてたぞ。」

A「逆にさとみ先輩は襲ってくれないんですか？w」


またボケを入れてみる。


いつツッコミ来るかな、なんて思っていたら

さとみ先輩に手を引っ張られた。

考える隙もなくさとみ先輩との距離が1cm。

状況なんて把握してない。

唯一わかったのはさとみ先輩の整った顔が目の前にある。


頭は真っ白で何が起こってるのかもわからない。


さとみ先輩の顔が離れた時。俺の時間が動き出した。


A「……へ…？」

腑抜けた声が出る。

さとみ「っ……///」


キス…だよね？

A「あの…さとみ先輩…？」


さとみ先輩はしゃがみこんでいる。


さとみ「もうお前の顔見れない…///」


さとみ先輩の耳は真っ赤でこちらに顔すら見せてくれない。


A「…嬉しかったですよ…？」

さとみ「………お前…俺でいいのかよ…」

A「だって好きですし。あっ…ちなみにファーストです。」

さとみ「…とんでもないもの奪っちまったよ…」

A「早く帰りましょ？」

さとみ「…もう1回…」

A「…先輩ってキス魔ですか？」

さとみ「違う！お前が余裕あんの…ちょっとムカつくの…」

A「可愛いですね。さとみ先輩って」

さとみ「うるさい…」


夕暮れの空の下。

2人の影がもう一度重なった。

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