子狐の昔の幼稚園事情です。 ページ2
｢へー閻魔大王のお孫さんの幼稚園の劇か｣
｢うん！それで桃太郎と閻魔大王のお家に行ったんだ｣
仕事が終わって家に帰るとシロ達が遊びに来ており、
閻魔大王の孫の坊が幼稚園の劇で『桃太郎』をするらしく、
しかも主役の桃太郎役だとのこと。
是非役作りの参考にと桃太郎本人と閻魔大王邸へと招待されていたらしい。
｢Aも一緒に劇見に行こうよ！｣
｢ごめん。私その日は樒さん達と先に約束があるんだ｣
劇は気になるが先約が優先である。
Aに断られ、シロは残念そうな表情へと変わった。
｢でもAは幼稚園に行かなかったから劇なんて新鮮だな｣
｢そういえばなんでAは行かなかったの？｣
｢仕事してるから連れて行った方が良かったのでは？｣
桃太郎の一言から皆は確かにと質問をし、
その答えに桃太郎は気まずそうに口を開いた。
｢地獄の方の幼稚園に体験入園には行ったんだ…ただ…
元気すぎるあまり木の上だの登って先生の寿命縮めるわ、
当時の幼稚園にいた、いじめっ子に嫌がらせされてやり返したら向こうの親が出てきて
しかもその母親が幼稚園にも色々口出すボスママで散々揉めて幼稚園側から入園拒否された…｣
その時よっぽど大変だったのか桃太郎は遠い目をして語っており、
その壮絶さにシロ達も絶句である。
｢入園できていても桃太郎さんと担任の先生の胃に穴が開きそうですね｣
当時そんな事があったのかと知らなかった鬼灯は少し残念な気持ちである。
｢私を呼んでいただければ行ったのに。
一回モンスターペアレントを黙らせてみたかったんですよ｣
｢あんたは余計引っ掻き回しそうだったんで今でも呼ばなくて良かったと思ってるっす｣
しかし、あの一回で精神的にきたのでそれ以降は幼稚園に入れるのを諦めたが、
劇のような行事を見ることがなかったのは少し後悔がある。
｢諦めずに他の幼稚園に連れて行ってみれば良かったかな｣
と笑う桃太郎にシロはなんとか励まそうと言葉を考える。
｢大丈夫！Aには劇みたいに色々事件起こってるから！！｣
｢現実で事件は起こってほしくないんだよなぁ｣
｢いやぁでも…｣
とルリオが言葉を続ける。
｢白澤さんが幼稚園の先生ナンパするわ、
鬼灯さんも保護者との揉め事に割り込んで来そうでどこ行っても大変だったと思う｣
｢やっぱりそうだよなぁあああ…｣
頭を抱える桃太郎に対し、
｢失礼な｣
と鬼灯は不服そうにツッコんだ。
子狐、幼稚園に行きます。前篇 番外編→←子狐と社内恋愛事情。
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ポンコツ(プロフ) - 更新楽しみに待ってます(*'-'*)ﾉ (2023年1月1日 20時) (
レス) @page28 id: 16f55af0f9 (このIDを非表示/違反報告)
十五(プロフ) - noche/ノーチェさん» コメントありがとうございます。神作と言っていただき光栄です。超絶スローペースですが、ぼちぼち更新していくと思います。 (2022年10月12日 0時) (レス) id: 49712e78f3 (このIDを非表示/違反報告)
十五(プロフ) - 生茶さん» コメントありがとうございます。超絶スローペースですみません…。これからもきまぐれで更新していくと思います。 (2022年10月12日 0時) (レス) id: 49712e78f3 (このIDを非表示/違反報告)
noche/ノーチェ(プロフ) - 最終更新から離れているため遅いかもしれませんがこの神作を作り、そして残してくれたことに感謝します。主様ありがとうございました (2022年10月1日 20時) (レス) @page28 id: 958fbd2e0b (このIDを非表示/違反報告)
生茶 - 最高でした‼︎本当に作ってくれてありがとうございます‼︎ (2022年8月19日 20時) (レス) @page28 id: cfaaddf514 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十五
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時：2020年9月14日 5時
