子狐の救出(?)の交渉。 ページ44
桃太郎の声がして振り返ると下で、顔を真っ青にしている桃太郎と白澤に
烏天狗警察、それと中華地獄の警察、シロ達に
鬼灯がいた。
「Aさーん!もう大丈夫です!
今烏天狗が救助に行きますのでその場から動かないで下さい!」
声をかける義経に対して
「やだ!」
と返事をしたAに皆は呆気にとられ、
「はああ!?」と驚いた。
「私はもういい大人なんですから自分でなんとかします!!」
「いやいや!そんな事言ってる場合じゃないでしょう!!」
自分で降りようとするAに義経は説得しようと試みようとし、
「出た。頑固者こんちゃん」
「ああなったら聞かないな」
と白澤と桃太郎も頭を抱えた。
「Aさん、誘拐された分際で何言ってるんですか!!
危ないですから烏天狗警察の方に任せて降りて来なさい!!」
同じく説得しようとした鬼灯にAは睨み、
「私はもう子供じゃないんです!!
過保護はやめて下さい!!」
「今は子供とか過保護とかの話は関係ないだろ!!」
喧嘩を初めてしまったAと鬼灯に周りは困った様子で眺めている。
「私の事女として愛してないのなら放っておいて下さい!!」
「だから!この前から言ってますけど何でそうなるんですか!!」
「鬼灯様は…一度も好きだとかそういう事を言ってくれたことないじゃないですか!!」
え?今その話するか?とその場にいた皆は呆れ、
「私をどう思ってるか聞いても私の人物評価みたいな感じで好きだとかの感情を言ってくれないじゃないですか!
ハロウィンの時だってそうです!」
「ならそう言えば良かったじゃないですか!!」
「好きかと誘導されて言われる『好き』じゃ意味ないんです!!」
これは埒があかないと
「鬼灯さん、ここはAの事女としてどう思ってるか言わないと降りてこないんじゃ…」
ルリオは口を挟み
皆は鬼灯の発言を待ち、注目する。
ドガァ
「え?」
鬼灯が投げた金棒がAの捕まる樋の上部を破壊し、壁が崩れて
身体が落ちていくAの悲鳴が響いた。
「強硬手段に出た…いや、Aが悪いんだけど…」
と皆は冷や汗を流す。
落ちてきたAを鬼灯は抱き留めてキャッチし、
ゆっくりと地面に降ろされたAは落ちた恐怖で腰が抜けてて座り込んで
それに鬼灯も視線を合わせるようにしゃがむ。
「大丈夫ですか」
「落としておいて何言ってるんですか」
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鈴(プロフ) - ネコさん» コメントありがとうございます。アニメすごく面白いですよね。漫画もオススメです。無理しないように頑張ります。 (2020年9月8日 2時) (レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
ネコ - 最近Abemaで鬼灯を見始めてからハマってます(笑)応援してます!鈴さんのペースで更新頑張ってくださいね。 (2020年9月4日 18時) (レス) id: f7821a3b7d (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 櫻駄ミズキさん» コメントありがとうございます。頑張ります! (2020年9月2日 7時) (レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
櫻駄ミズキ(プロフ) - めっちゃ好きです…!!応援してます(о´∀`о) (2020年9月1日 17時) (レス) id: 441661fb12 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - レノン・リーシュナさん» コメントありがとうございます。両作品とも拝見した事のない作品なので、検討という形にさせて頂きます。すみませんでした。 (2020年9月1日 7時) (レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十五 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時:2020年7月27日 0時