子狐と大人の階段関係。 ページ5
鬼灯との関係はどこまで進んでいるのかという質問にAは固まってしまう。
「ど、どこまでって…」
「『ピー』とか『ピー』したかって聞いてるのよ」
「いやあああ!なんて事言うんですか!!」
顔を真っ赤にして騒ぐAに「別にキスも初めてじゃないのに」とクスクスと笑った。
そう。Aのファーストキスの相手は白澤。
しかしこれは小さい頃の不可抗力であった。
「俺が見てる限り手も繋いでやせんぜ」
「はあ?今時いつの時代のお見合い結婚よ」
「こんちゃんは今の関係のままでいいの!」
小判の証言に呆れるリリスと対照的に必死な形相の白澤。
ワーワーと騒ぐ皆に遂には桃太郎も
「うるさーい!何騒いでるんすか!!」
と店の方まで出て来てしまった。
「で、どんなデートしてるの?」
一度落ち着いてから発せられたリリスの質問にAは植物園や工場見学
美術館や最近は家でもデートをしてる事をつげた。
「鬼灯様は1質問したら4、5も答えが返ってくるし、
かなり雑学的な知識がつきましたよ。
家で薬草を使っての研究一緒にするの楽しいです!」
薬草の研究で心当たりがある桃太郎は
確かに何度かこの店が定休日の時二人でずっと薬草を扱っていたなと思い出す。
「あれってデートだったのか…てっきり仕事の一貫かの思った…」
「どこの社会科見学よ。もっと色気のあるデートしなさいよ」
「い、色気って…」
もどかしさでイラついて詰め寄るリリスにAが困ったような表情に変わり、さすがの白澤も助け舟を出そうと声をかけようとした。
「まあまあ、どうせアイツがヘタ…ぶへっ!!」
全てを言い終える前に白澤に金棒が飛んできて見事に命中し、その場に崩れ落ちた。
皆が金棒が飛んできた方向を見れば鬼灯が立っている。
「まったく。寄って集って好き勝手な事を」
「あら〜鬼灯様じゃない。どうしたの?」
「以前Aさんに貸した本を返してもらいに来たんです」
Aは忙しくて今日は会えず、返すのを忘れていた事を思い出して
「本取ってきますね」と急いで仕事の鞄に入っている本を取りに向かった。
待っている鬼灯を見上げたリリスはクスリと笑う。
「素直に会いに来たって言えばいいじゃない」
「貴女はからかうから嫌なんですよ」
小判は鬼灯に存在を悟られないようにソロリと店から出ようとするが、
寸での所で捕まってしまった。
「やけに大人しいと思ったら…」
「あ…あの…写真いりますかニャ…?」
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鈴(プロフ) - ネコさん» コメントありがとうございます。アニメすごく面白いですよね。漫画もオススメです。無理しないように頑張ります。 (2020年9月8日 2時) (レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
ネコ - 最近Abemaで鬼灯を見始めてからハマってます(笑)応援してます!鈴さんのペースで更新頑張ってくださいね。 (2020年9月4日 18時) (レス) id: f7821a3b7d (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 櫻駄ミズキさん» コメントありがとうございます。頑張ります! (2020年9月2日 7時) (レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
櫻駄ミズキ(プロフ) - めっちゃ好きです…!!応援してます(о´∀`о) (2020年9月1日 17時) (レス) id: 441661fb12 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - レノン・リーシュナさん» コメントありがとうございます。両作品とも拝見した事のない作品なので、検討という形にさせて頂きます。すみませんでした。 (2020年9月1日 7時) (レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十五 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時:2020年7月27日 0時