検索窓
今日:20 hit、昨日:15 hit、合計:126,153 hit

子狐の内緒の花嫁修業。 ページ1

「今回もお願いします」

そう言ってAは自身が作った天ぷらを樒へと差し出し、

受け取った樒はにこやかに笑いながら「はい!」と明るく返事をした。



五官庁の補佐官樒が時々開くホームパーティ

今回は一から作ったうどんを振る舞い、皆は思い思いの話をしながらパーティも終わりへと近づいていた。

「楽しんで頂けました?」

にこやかに話しかける樒に鬼灯も「ええ。今回もとても美味しかったです」と感想を述べた。

他の皆も満足そうに片付けを始めている。


「今日の天ぷらはどうでした?」

「とても美味しかったです。

特にとり天は大きめで食べ応えがありました」

「うふふ。鬼灯様には丁度良かったみたいですね」


樒はうどんだけを入れてラップをかけた丼と魔法瓶に入ったつゆ

そして天ぷらをいくつか入れたタッパを鬼灯へと持ってきて渡した。

「Aちゃん、今日残業で来れなかったの残念がってたので持って行ってあげて下さいな」

「ありがとうございます。喜ぶと思います」

頭を下げた鬼灯は眠そうにしている座敷童子達を連れ、帰っていく。

そんな後ろ姿を見ながら樒は嬉しそうに笑い、片付けの仕上げへと入った。









「あーお腹空いた」

1ヶ月ずつまとめていた在庫管理一覧の8月分のデータを吹っ飛ばしてしまったAはパソコンに向かい、

一人ちまちまと発注書や手記で記した在庫管理表を見比べながら記録し直す。

幸い8月が始まったばかりなのもあって帰る時間も遅くならずに終えれそうだった。

身体を伸ばし、目元を押さえていると薬剤部の扉をノックする音が聞こえ、返事をすると鬼灯が顔を出した。


「お疲れ様です」

「えっ!お、お疲れ様です!」

現れた鬼灯にAは戸惑いながらも軽く髪を整えた。

鬼灯は預けられたうどんセットを広げ、樒からの物だと告げて1杯のうどんを作り上げた。


「いただきます」

うどんを食べて美味しいと言うAを鬼灯は隣に座り、幸せそうな表情を眺めていた。

食べ終えて「お礼言わないと」と言いながら後片付けをしているAに向かって鬼灯は口を開く。




「今日の天ぷら美味しかったですよ」




その言葉にAは冷や汗をかいて慌てながら

「な、何の事ですか?」

と惚けるがそんなのは通じるはずもない。



「前から樒さんの料理の中に一品貴女の料理が混じってるのは気づいていました」

「えっ!」

子狐とお料理の相談。→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (108 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
237人がお気に入り
設定タグ:鬼灯の冷徹 , アニメ , 十五
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - ネコさん» コメントありがとうございます。アニメすごく面白いですよね。漫画もオススメです。無理しないように頑張ります。 (2020年9月8日 2時) (レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
ネコ - 最近Abemaで鬼灯を見始めてからハマってます(笑)応援してます!鈴さんのペースで更新頑張ってくださいね。 (2020年9月4日 18時) (レス) id: f7821a3b7d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 櫻駄ミズキさん» コメントありがとうございます。頑張ります! (2020年9月2日 7時) (レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
櫻駄ミズキ(プロフ) - めっちゃ好きです…!!応援してます(о´∀`о) (2020年9月1日 17時) (レス) id: 441661fb12 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - レノン・リーシュナさん» コメントありがとうございます。両作品とも拝見した事のない作品なので、検討という形にさせて頂きます。すみませんでした。 (2020年9月1日 7時) (レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:十五 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php  
作成日時:2020年7月27日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。