森に眠る芸術家五＊コラボ番外編＊ ページ9
「ライトが光れば近くのいた私達にもわかったはずよ。
だけど、そんな光わからなかったわ」
「田中さんは太っていたから見えなかったんじゃねーの？」
「それでもライトがあれば光が多少は漏れているはずだもん」
否定する蘭に小五郎がめんどくさそうに答えるが、蘭は食い下がる。
その傍でコナンは指を口元に持ってきて考え込む。
「はぁ…クラクラする」
遺体を間近で見た園子は気分が悪そうにため息を吐き、蘭が「大丈夫？」と支える。
「少し休憩した方がいいんじゃないですか」
「目暮警部、園子を少し休ませてもいいでしょうか？」
「ああ。また後で話を聞かせてもらうよ」
近くのソファーに座らせ、蘭は肩を貸す。
「大丈夫ですか？貧血かも。これ飲んでください」
「ありがとうございます…」
Aは園子に漢方を渡し、宮端が「水を貰ってきます」とその場を離れる。
「ちょっとトイレに行きたい」
園子の要望に蘭も付き添う為に一緒に立ち上がる。
Aは園子の上着と鞄を預かり、トイレに行った二人が戻るのを待っていると
「きゃっ！」
再び会場内が暗闇に包まれる。
「電気をつけろ！誰かライトを持っていないのか！？」
電気はすぐに点けられた。
「皆！無事か！？」
「蘭姉ちゃん！！」
コナンが蘭の安否を確認しに飛び出すと丁度蘭と園子がトイレから出てきていた。
「蘭姉ちゃん大丈夫！？」
「う、うん…。あれ？Aさんは？」
ソファにはAの姿はなく、それぞれの荷物だけが残されていた。
「Aがいなくなった！？」
桃太郎は声を上げてうろたえる。
刑事達は改めて停電時の皆の位置を確認した。
宮端は水を貰いに行き、坂本、蘭や園子はトイレ
上村は刑事と共にいた。
「犯人がわかりましたあ！」
小五郎の台詞に目暮は「本当かね！？」とくい気味になる。
「犯人は貴方達だ！！」
小五郎が指を差すのは鬼灯、白澤、桃太郎。
「はあああ！こっちはAが攫われてんだぞ！？」
「それはフェイクです。そこの鬼灯さんと白澤さんは始め俺達に喧嘩をする所を見せることで、
仲間ではないと思い込ませたんだ。しかし、今回の件は４人による協力殺人なんだよ」
食いかかる桃太郎に小五郎は得意気な顔で語り、鬼灯は呆れてため息がこぼれた。
「お兄さん達は犯人じゃないと思うよ。停電した時歩美の傍にいたもん」
「白澤さんと桃太郎さんも僕達の傍にいましたよ」
「俺二人に掴まってたもん」
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鈴(プロフ) - とーとばっくさん» 読んでいただき、ありがとうございます。自分のペースで更新頑張りたいと思います。 (2020年7月20日 15時) (
レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
とーとばっく - とても面白かったです!これからも無理のない程度に更新頑張ってください!応援してます! (2020年7月20日 6時) (レス) id: 10c7904400 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十五
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時：2020年7月2日 3時
