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子狐はモテるみたいです。 ページ19

休日にラーメン屋で芥子の格闘技の様子を観ながら、

お昼ごはんを食べる桃太郎は向かいに座って味噌ラーメンを食べるAに話しかけた。


「鬼灯さんが言ってたんだけど、Aって結構モテるんだな」

「え?」

「いや、油揚げくれる人達って大体下心あるみたいだって」


こういう風に貢がれたりするから妲己に気に入られるんだよなー…と桃太郎は心配になった。









「モテる一番の要因は患者への対応でしょうね」

配達に行った際、心配になった桃太郎は鬼灯へと相談し、

それに対して鬼灯は仕事を行いながら対応する。


「獄卒達曰く、いつも笑顔で対応するし、人当たりもいいからみたいなんですよね」

「へー」

そうだったのかと納得した桃太郎の脳内には白澤が浮かび、

いつも見ていたから恐らく参考にしているのだろうと考えた。


「あ、こんにちは〜」

「こんにちは」

茄子と唐瓜が仕事の資料を鬼灯へと運んできていた。

茄子は鬼灯と桃太郎に対し、何の話をしていたのか問う。


「Aさんがどうやら他の部署の獄卒に人気があるみたいで」

「あ〜確かに最近Aの話しているやつたまにいますよ。

 勿論お香姐さん程じゃないですが。

 地獄に勤めている女子の人気上位に上がってきてるんじゃないですかね」

唐瓜は自分が持っている情報を話し、

「そこまで出世していたんですね」

「ほーんと変な所白澤様に似てきてるというか…」

そんな順位の存在に初耳である鬼灯と桃太郎は妙に感心さえする。


「Aよく飲み会で呑み比べ申し込まれるよな」


茄子の言葉に唐瓜は「わっバカ!」と口止めするが、もう遅い。

取り出した金棒を肩にかけ、険しい顔をする鬼灯に茄子と唐瓜は青い顔をして震えていた。


「飲み会でAを酔い潰そうとして飲み比べ申し込む奴がいるらしくて…

 その度にAが逆に酔い潰してるんですけどね…」


「飲み会でのルールを決めたほうがいいですね」

怒りが駄々漏れの鬼灯に唐瓜は「あーあ…」とこれから訪問されるであろう

獄卒の身が心配になった。

「まあ、自業自得だよね」

「そうなんだけどさ…」



もはやAは衆合地獄で働いた方がいいんじゃ…

開き直った桃太郎は心の中でそう思った。





ちなみに、後日開かれた飲み会に珍しく参加した鬼灯は

Aの隣に座り険しい顔をして見張っていたそうなので誰も近寄れなかったそうだ。


「私が相手しますよ」

「いや、そんな命知らずいないです」

子狐と紙きれ。→←子狐とお見舞いの品。



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(プロフ) - とーとばっくさん» 読んでいただき、ありがとうございます。自分のペースで更新頑張りたいと思います。 (2020年7月20日 15時) (レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
とーとばっく - とても面白かったです!これからも無理のない程度に更新頑張ってください!応援してます! (2020年7月20日 6時) (レス) id: 10c7904400 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:十五 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php  
作成日時:2020年7月2日 3時

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