子狐、アイドルに会います。 ページ46
関係者スタッフに案内され、『ピーチ・マキ様控え室』と張り紙が貼られた扉の前へと立つ。
ノックをしたスタッフが鬼灯が訪れた事を伝えると中から「はい!どうぞ」と軽快な返事が返ってきて扉を開けた。
始めに鬼灯が入り、出迎えたマキに軽くお辞儀をした。
「お疲れ様です。映画、とても面白かったです。
特に後半の展開は他の方にオススメしたい程でした」
「観て頂いてありがとうございます」
続いて童子達が「面白かった」「グッズ買う」と言い、
マキは笑顔でお礼を伝え、後ろにいるAへと気づいた。
「鬼灯様?後ろの方は…」
「ほら、以前にも話した白澤さんの所の子ですよ」
「ああ!あの子狐ちゃんですね」
「もう子狐っていうサイズではないですがね」
タイミングを見計らい、Aはマキに挨拶をする。
「お疲れ様です。あ、あの、映画とても面白くて引き込まれたしラストにはとても感動しました。
そ、それで、チャイニーズエンジェルの時から応援していて…」
チャイニーズエンジェルのウグイスとして握手会で会った以来、マキとして会うのが初めてなAは
緊張で声と手が若干震えてしまう。
「これからも応援してます。チケットありがとうございました」
「観てもらえてとても嬉しかったです。
こちらこそ応援ありがとうございます」
マキは笑顔でAと握手を交わし、握手をして貰えたAはその神対応に感激し、
その余韻に浸るAは、横で軽い世間話をする鬼灯とマキを眺める。
可愛くて、頑張り屋で、ファンに優しくて
とても素敵な人だな。
「さて、そろそろ帰りますよ」
会話などを終えた鬼灯に促され、改めてマキに挨拶をし、4人は控え室から立ち去った。
グッズも買って映画館を出た時、一子がAを見上げた。
「A元気ない」
「あ…マキちゃんに会えて緊張して少し疲れちゃったの」
鬼灯が「どこかで休みましょうか」と声をかけるが、
「いえ、大丈夫ですよ。今日はこれで失礼します。
誘ってくれてありがとうございました」
とお礼を言ったAは笑顔で「また閻魔庁で」と手を振って帰って行った。
「ただいま」
「おかえり」
家に帰ると晩御飯の支度をしている桃太郎がキッチンへと立っていた。
「桃タロー…今日の晩御飯何?」
くっついてくるAの様子が元気がないような気がした桃太郎は
これは今日のデートダメだったな。
と少し心配しつつ、今日の献立を伝えたのであった。
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猫もん - 子狐が座敷童子に嫉妬する話、泣いてしまいました…小さい頃ってこんな感じだったなぁ…と思い出しましたw (2023年1月19日 18時) (レス) @page6 id: ab6da51256 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 褓さん» ありがとうございます。 (2020年6月16日 1時) (レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
褓(プロフ) - いえいえ、、!鈴さんのできる範囲でゆっくり更新して下さい!気長に待ってます! (2020年6月10日 22時) (レス) id: 8689638df7 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 褓さん» コメントありがとうございます。留守にしていてすみません。更新頑張ります(*´∀`) (2020年6月10日 16時) (レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
褓(プロフ) - 久しぶりに占ツク開いたらたくさん更新されてて嬉しかったです、、!!これからも更新楽しみにしてます〜!! (2020年6月10日 12時) (レス) id: 8689638df7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十五 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時:2018年3月7日 0時