子狐、忘年会に参加しました。 ページ38
「え?職場の忘年会?」
「そう。今日急に決まってね」
夕食後、Aからその事を聞いた桃太郎は顔を引きつらせた。
原因は白澤を含む瑞獣3人組。
次の日は元々鳳凰、麒麟も呼んでの忘年会を予定していたのだ。
「明日…俺一人であの人達の相手するのか…」
「そんでそのままアヤメちゃんのお家にお泊りするね」
「あんまり遅くまで出歩くなよ」
「はーい」
「お疲れ様〜」
就業後、それぞれの部署の職員達が居酒屋へと集まり乾杯をする。
Aも医務室の人達と乾杯後に食事をしながら談笑を楽しんでいた。
「ほら、望月さんからの写真」
「大きくなりましたね〜」
職員の一人が産休中の望月から送られてきた子供の写真を見せ、
皆は代わる代わるその写真を見ていく。
時間が経っていくとお酒も酔いが回り、席もバラバラに移動する。
何度か移動したAも茄子の隣へと移動した。
「なすちゃん来たよ〜」
「あ、A。あれ?お酒飲んだの?」
「間違えて飲んじゃった〜でも美味しくて色々飲んだよ」
茄子はAが先程までいた席の方を見れば、酔いつぶれている獄卒がゴロゴロと転がっている。
一緒にいると似てくるのかなと脳内に白澤の事を思い浮かべ、新しく飲んでいる酒は何杯目なのだろうかと考えた。
「呑みすぎはよくないよ〜。お水飲みなさい」
と樒に水の入ったコップを渡された。
言われた通りに水を飲むAだが合間に酒も呑む。
「あんまり意味ないやつだ」
と茄子と唐瓜はヒソヒソと話し、大丈夫だろうかと思っている所へ閻魔大王が
「鬼灯くんのせいでお尻怪我しちゃったんだけど、塗り薬とか持ってない?」
「私のせいってなんです。ゑの字を書いてあげたんでしょうが」
Aは懐から小さな瓶を取り出し、閻魔大王へと渡した。
「持ってるんだ」
「小さい頃遊んでると怪我するから、白澤様から持たされてて。
大きくなってもなんとなく持ってたんです」
「Aさんって本当に大事にされてますよね〜」
篁がお酒をAへと渡し、隣へと座った。
その眼差しは面白い物を見るかのようである。
「こりゃ、お嫁に行く時大変だ」
その言葉に鬼灯の眼差しがギラッと光る。
バンバンと机を叩きながら
「Aさんの旦那さんは私を倒せる方じゃないと認めませんよ。」
「それだと最早キョンシーが相手じゃないとダメなんじゃ…」
その話題に閻魔大王の眼差しも変わり、その瞬間を見た唐瓜は嫌な予感がする…と感じた。
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猫もん - 子狐が座敷童子に嫉妬する話、泣いてしまいました…小さい頃ってこんな感じだったなぁ…と思い出しましたw (2023年1月19日 18時) (レス) @page6 id: ab6da51256 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 褓さん» ありがとうございます。 (2020年6月16日 1時) (レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
褓(プロフ) - いえいえ、、!鈴さんのできる範囲でゆっくり更新して下さい!気長に待ってます! (2020年6月10日 22時) (レス) id: 8689638df7 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 褓さん» コメントありがとうございます。留守にしていてすみません。更新頑張ります(*´∀`) (2020年6月10日 16時) (レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
褓(プロフ) - 久しぶりに占ツク開いたらたくさん更新されてて嬉しかったです、、!!これからも更新楽しみにしてます〜!! (2020年6月10日 12時) (レス) id: 8689638df7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十五 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時:2018年3月7日 0時