検索窓
今日:11 hit、昨日:9 hit、合計:332,658 hit

子狐、初出勤です。 ページ26

入社の手続きも無事に済み、待ちに待ったAの初出勤。

勤め先である閻魔庁の医務室の扉の前へと立った。

「よし」

Aが扉を開けようとした時、

「あ、すいません。医務室の人ですか?」

知らない鬼神の女の子に声をかけられる。

「えっと…はい。今日から初出勤です」

Aの言葉に鬼神はパアっと雰囲気が明るくなり、Aの手をとってブンブンと上下に振った。

「実は私も今日から初出勤で不安だったんですよー!私看護師として働くアヤメです!」

「薬剤師として働くAです。よろしくお願いします」

「よろしくお願いします!」


医務室に入った二人は広さに驚きつつ、それぞれの役職の上司へとついていき別れた。

「今日から入ってくれるAちゃんと、獄遊(ごくゆう)くんね。

 医務室薬剤部の副主任の望月です。先月一人寿退社しちゃったし、私も来月産休に入るから

 二人が来てくれて助かったわ」

Aともう一人の鬼神薬剤師の前に立つ女性の鬼神は大きくなったお腹を撫でながら

ニコニコと話す。

「じゃあ、白衣を配るわね。サイズ合わなくなったり、破れたりしたら

 ここの書類に記入して新しいのに替えていいからね。

 予備がなくなったら鬼灯様に申請してね」

Aと獄遊は私服の上から白衣を羽織り、他の薬剤師が「それじゃあ部屋を案内します」と

二人を誘導して医務室の中を案内していく。


「ここが薬剤部の部屋です。ここが桃源郷に注文している漢方、そして西洋の薬剤の棚。

 これが分包機。これで分包していくからね。そして薬作る道具はここ」

他に休憩室、医者と看護師が診察する部屋へと案内される。


「うちは他の庁よりは広くて、地獄勤務の獄卒の急患を受け入れることが多いんですけど…」

その時医務室の電話が鳴り、一人の看護師が電話を取り対応する。

「閻魔大王が鬼灯様に張り倒されて大怪我をおったので診察に来ます」

それを聞いて他の看護師や医者は手馴れたように準備を始める。


「…閻魔大王もよく来ます。今日は怪我がメインだからステロイドと痛み止めを準備をしておきます。

 数週間に一回は何かしらで来ます」
Aと獄遊が唖然としていると、医務室の扉が開き閻魔大王が飛んできて床へと転がった。

「ちょっと!怪我が増えたらどうするのさ!」

閻魔大王がそう怒る相手は入口で睨みをきかせている鬼灯。

「貴方が私の目を盗んで仕事をサボるからでしょうが!」


波乱の出勤初日スタート

子狐が合格した理由。→←子狐結果を待ちます。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (464 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
888人がお気に入り
設定タグ:鬼灯の冷徹 , アニメ , 十五
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

猫もん - 子狐が座敷童子に嫉妬する話、泣いてしまいました…小さい頃ってこんな感じだったなぁ…と思い出しましたw (2023年1月19日 18時) (レス) @page6 id: ab6da51256 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 褓さん» ありがとうございます。 (2020年6月16日 1時) (レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いえいえ、、!鈴さんのできる範囲でゆっくり更新して下さい!気長に待ってます! (2020年6月10日 22時) (レス) id: 8689638df7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 褓さん» コメントありがとうございます。留守にしていてすみません。更新頑張ります(*´∀`) (2020年6月10日 16時) (レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 久しぶりに占ツク開いたらたくさん更新されてて嬉しかったです、、!!これからも更新楽しみにしてます〜!! (2020年6月10日 12時) (レス) id: 8689638df7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:十五 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php  
作成日時:2018年3月7日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。