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自室


龍太「…はぁ…」


ベッドに寝転ぶ


龍太「…悪性…脳腫瘍……脳腫瘍は…我が国では一年間に約一万人が発症します…一万人に一人の発症率…比較的まれな病気…しかし脳腫瘍は脳という…とても大切な臓器に発症します…その人の人生に影響する重大な病気です…脳腫瘍とは…頭蓋骨の中にできる腫瘍のことです…腫瘍とは…細胞の遺伝子が変化し…細胞が自律的にどんどん増殖してしまうようになった…新生細胞群とそれを支持する組織からなるものを…言う…か…」


携帯を閉じた


龍太「…死にたくない……」




廊下


将也「お兄ちゃん…」


龍規「…そっとしといたろ」


将也「…うん…」






リビング


将也「オカン」


室母「ん?」


龍規「…いつも通り接したやろ。アイツ…今が楽しそうやからさ」


室母「けど…」


将也「変に気ぃ遣われるの嫌なんちゃうかなお兄は」


室母「…そやね」


龍規「おん」








病院


担当医「龍太〜」


龍太「あ」


担当医「どーや。体調は」


龍太「まぁまぁ。…良くもないし悪くもないよ」


担当医「はぁ…抗がん剤治療は?」


龍太「嫌」


担当医「放射線治療だけでどーにかなる病気ちゃうんやけど?」


龍太「…最期まで仕事したいもん」


担当医「…分かるけど…」


龍太「いつ死んでもおかしくないかもね」


担当医「お前なぁ…」


龍太「…病気が進行してるのはさ…自分でも分かってるよ。けど…」


担当医「仕事したいのは分かる。でも、治すためにも入院してほしいんよ」


龍太「………」


担当医「…視野に入れといてくれ」


龍太「…ん」


ガチャバタンッ


龍太「…分かってるよ…そんな事……仕事が好きやから…入院したくない……」





文一「何やねん室」


菊岡「話って?」


龍規「…あのさ…龍太の事なんやけど…」


政氏「…おん」


龍規「今まで通り、普通にしたって」


薫太「どういう事…ですか?」


龍規「この間…龍太の部屋の前を通って…」


文一「おん」


龍規「…そしたら…「…死にたくない……」って聞こえてきてさ…」


4人「っ…」


龍規「俺らが変に気ぃ遣うのも…おかしい…やんか?」


政氏「そやかて…」


龍規「アイツも…気にされたくないねんて」


文一「分かるけど…」


龍規「お願いや」


薫太「…分かりましたよ…」


菊岡「うん」







大智「おっす。龍太」


龍太「あ、大智」


大智「…お前痩せた?」


龍太「あぁ…稽古が厳しくてさ…w」

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むにゃむにゃ団子 - 君の膵臓を食べたい、、、、、、、、、、、、、、、、、? (2019年10月19日 9時) (レス) id: b07ee6c15c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:室担の黄色ジャス民 | 作成日時:2018年8月29日 2時

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