トリセツ六十九 ページ24
夢主side
「影山飛雄、一つアドバイスあげようか」
影山「！…どういうことすか」
「試合中、中々決まらないじゃない。あの速攻。速攻が決まらないというより、トスが決まらないね。自主練でもそうなんでしょ」
影山「なんなんすか」
笑いを含みながら挑発的に言うと、分かりやすくイラつきだす影山。
ふん、翔陽をいじめた奴に慈悲はないわ。
清水「ちょっと…Aちゃん」
「ごめんね潔子ちゃん。ちょっと待ってて。変なことは言わないわ」
影山「…敵なのにアドバイスをもらえるんですか」
「まぁね。ほしい？」
影山「はい」
コクンと頷く影山。あらら、ちょっと拍子抜けした。意外と素直で。プライドとかはないのかな。
まぁその素直さに免じて、教えてやろうかな。速攻完成しないと試合が話になんないもんね。それに、翔陽の速攻早く見たいし。
「自主練はペットボトル？」
影山「はい。それぞれの場所に置いてトスをあげてます」
「当たらないでしょ」
影山「そっすね、はい」
「それはさ、ペットボトルを無機物として見てるからでもあると思う。1本1本が翔陽だと思ってやってみて。スパイカーを意識してシミュレーションするの」
影山「スパイカーを、意識…」
顎に手を当てて、考える影山。まぁ影山なら、このアドバイスですぐできるようになるでしょ。
影山「…ありがとうございます！！っ俺ちょっとやってきます！！」
突然叫んで頭を勢いよく下げたと思ったら「うぉぉぉ！！」と奇声を発して全力疾走してった。
「って、えぇぇ！？」
清水「影山！朝ごはんは！？」
影山「あっ！そうか！！朝飯ぃぃぃ！！」
潔子ちゃんの呼び掛けに反応して、影山はまた奇声を発しながら別方向に走ってった。その姿に思わず唖然としてしまった。
影山はもっと頭のいい奴だと思ってたんだけど…
やっぱり烏野1年は面白い。
「朝ごはん忘れるとかバカなの？」
清水「烏野バレー部のバカ4人のうちの一人よ」
「へ、へぇ…」
そう言う潔子ちゃんの顔には驚きの表情はない。慣れてるんだなぁ…
清水「ねぇ、なんでアドバイスしたの？」
「んー？速攻が早く見たいからだよ」
清水「…挑発？」
「そう受け取ってもいーよ？」
そう言って、ニヤリと笑うと潔子ちゃんもニヤリと笑ってみせた。
清水「後悔しないでね」
「まさか」
清水「ふふ、お互い頑張ろうね」
「うんっ頑張ろう」
潔子ちゃんと拳を合わせて無邪気に笑った。
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Kyaaaa(プロフ) - みかんさん» こちらこそありがとうございます！笑これからもよろしくお願いします！ (2020年1月3日 20時) (
レス) id: 6ff64ceebb (このIDを非表示/違反報告)
みかん - すごく面白かったです！！ありがとうございます笑 (2020年1月2日 18時) (レス) id: fd8c51e0ba (このIDを非表示/違反報告)
Kyaaaa(プロフ) - 夜月─《 *無人* 》☆さん» ありがとうございます( ´艸｀)コメントすっごい嬉しいです！これからも頑張って書きますね(^з^)-☆Chu!! (2019年3月6日 23時) (レス) id: 245f281267 (このIDを非表示/違反報告)
夜月─《 *無人* 》☆(プロフ) - いやツッキー可愛いなおい。第3体育館組の絡み本当好き…ぼっくんかっこよき…更新頑張ってください！ (2019年3月6日 21時) (レス) id: 7f57af0fb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kyaaaa | 作成日時：2019年3月5日 12時
