トリセツ六十五 ページ20
夢主side
自販機のところに行くと、ベンチに座って私を待つ鉄郎の姿。深く腰掛けて空を見上げてる。
…はぁ、カッコいいなぁ。何であんなにカッコいいんだろう。
普通に近づいてくのもアレだから、後ろから静かに近づいた。
ベンチの背もたれと私のお腹が触れ合うくらいまで近づくと、上を向いたままの鉄郎が「よぉ」と話しかけてきた。
気づいてたんだ、つまんない。
「話って何？」
黒尾「…くだらねぇ話してもいい？」
「鉄郎の話はいつもくだらないわ」
黒尾「ふはっ、そーかよ」
「ん。許可取るだなんて、なに遠慮してるのよ。今更でしょう」
黒尾「それもそうだな。じゃあ聞いて」
「ん」
鉄郎が夜空を見上げながら話した。私も、夜空を見上げながら話を聞いた。
その話は、確かにくだらなかったけど、同時に可愛いなとも思った。
鉄郎はもの凄い嫉妬をしていたと言う。
他の男と必要以上にベタベタするのが嫌だったらしい。目の前でよく死んでたから、それは分かっていたけど、そんなに重症だとは思わなかった。
「鉄郎は、私の事を縛りたいの？他の男と話さないようにしたい？」
黒尾「うんにゃ、したくない」
「どうして？話してるの見るの嫌なんでしょ」
黒尾「じゃあお前は縛られたいの？チビちゃんとかと話せなくてもいい？」
「…よくない」
黒尾「そーゆーこと。俺はそれでAが不幸になるのが一番嫌なの」
「…じゃあ、どうすればいいの」
何。わざわざ、「俺は今、嫉妬してます」って報告しに呼んだワケじゃないよね。それで「嫉妬するからもう他の男と話すな」って言われるんだったらアレだけど…
黒尾「んー、別に」
「へっ」
黒尾「どうもしなくていいよ」
思わず変な声を出して、上を見上げたままの鉄郎を見た。
まさかホントに、嫉妬してるって報告だけ…？
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Kyaaaa(プロフ) - みかんさん» こちらこそありがとうございます！笑これからもよろしくお願いします！ (2020年1月3日 20時) (
レス) id: 6ff64ceebb (このIDを非表示/違反報告)
みかん - すごく面白かったです！！ありがとうございます笑 (2020年1月2日 18時) (レス) id: fd8c51e0ba (このIDを非表示/違反報告)
Kyaaaa(プロフ) - 夜月─《 *無人* 》☆さん» ありがとうございます( ´艸｀)コメントすっごい嬉しいです！これからも頑張って書きますね(^з^)-☆Chu!! (2019年3月6日 23時) (レス) id: 245f281267 (このIDを非表示/違反報告)
夜月─《 *無人* 》☆(プロフ) - いやツッキー可愛いなおい。第3体育館組の絡み本当好き…ぼっくんかっこよき…更新頑張ってください！ (2019年3月6日 21時) (レス) id: 7f57af0fb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kyaaaa | 作成日時：2019年3月5日 12時
