トリセツ三十七 ページ41
夢主side
思わず笑みが溢れた。
翔陽が凄すぎて。
日向「今のままじゃだめだ。俺が打たせてもらう速攻じゃだめだ」
よく分かってるじゃない。
そう、それじゃだめなのよ翔陽。
影山「それができなかったから普通の速攻を覚えたんだろ」
日向「…」
影山「お前が何考えてるのか知らねぇけど話なら後で聞いてやる。
でも今すぐお前がそれをやるっつうなら、
ミスるとわかってる奴にトス上げるつもりはねぇ」
影山はそう言って、翔陽を突き放した。
「…腹立つ」
監督「はははっ、選手らに意識の変化ができたようだな」
「変化があったってそれを行動で起こさないと何も変わらないわ。なのに…
はぁ、影山飛雄…ホントムカつく」
監督「だからコーチしてやれと…」
「やっぱりいやよ、あんな奴」
監督「そーかそーか」
その後、25対18で私達が勝った。
そして梟谷との試合。
木兎「ッシャァァァ！！ヘイヘイヘーイ！！」
光太郎は今日も調子がいいなぁ。
っていうか前衛が研磨とリエーフだもんな、そりゃ抜かれるわ。
「ドリンク作ってくる」
監督「はいよ。流れ球に気をつけなさい」
「ん」
水道に行って1本ずつドリンクを作っていく。
戻るとまだ試合の中盤だった。
衛輔が後衛に出てるから拾えてるのね、よかった。
籠を持って、体育館の端を歩いていくと、
音駒「レフトレフト！！」
梟谷「ブロック3枚！！」
光太郎は3枚ブロックをものともせずスパイクを打つ。ズドッ！と大きな音を出して、ボールが床で跳ね返った。
「…あっ」
跳ね返った先、目の前に長身の男の子。
咄嗟に走って片手でボールを弾いた。
？？「っ！！」
バシィィンっと弾ける音が体育館に響き渡る。
「…平気？」
？？「あ…ハイ」
「そう。気をつけて」
烏野の11番。確か…MBの月島蛍。タッパあるわね、鉄郎より高い…
一言声をかけて籠を持ち直し、席に戻った。
黒尾「おい木兎、まーた人の女に怪我させる気かぁ？」
木兎「すまーんAーー！！！」
赤葦「木兎さん、試合中なんで静かにしてください」
「平気よ光太郎。
研磨、避けるのなしね」
研磨「…腕もげる」
「私がもげなかったから大丈夫」
灰羽「いやいや！Aさんの腕筋と比べられても困r((ﾊﾞｼｨｨﾝ!!おぶぅっ！！」
黒尾「出た！Aちゃんのパワフルビンタ！」
研磨「…リエーフ、馬鹿正直すぎ」
監督「こら！コートに入るなA！！」
月島「…」
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作者名：Kyaaaa | 作成日時：2019年2月17日 14時
