孤爪姉のトリセツ【黒尾鉄郎】 (ページ39)

今日:44 hit、昨日:52 hit、合計:302,941 hit

トリセツ三十五ページ39

夢主side

烏野がタイムアウトをとった。

3対2でウチがリードしてる。

…うーん。

灰羽「？先輩？？」

「え？あ、そっかごめん、リエーフにドリンク渡してなかった。…はい」

灰羽「あぁ、あス。どーかしたんスか？」

「ううん、何でも」

慌ててリエーフにドリンクを渡した。

私ってば、烏野のこと考えてどーするの。監督たちじゃあるまいし。

私はウチの分析をしなきゃ…

黒尾「さて、どーしますお二方」

「…研磨は？」

研磨「A言っていーよ。どうせ考えてること一緒だから」

「ん」

夜久「さっすが双子」

っていうかこの前も私が前に出て指示したわよね。

日替わりにしようって言ったの研磨なのに…

まぁいいや。

「…多分あっちは3番、5番のレフト中心に攻撃してくると思うからそのつもりでいて。

でもだからといって、10番の速攻は来ないとも限らないから、トス見て落ち着いて対処ね。

ブロック触れなくてもレシーブで繫いで。えーっと、り、りー…りん…？」

黒尾「臨機応変」

「臨機応変にね」

「「「ッス！」」」

ピーッと丁度いいタイミングで笛が鳴って、皆がコートに出て行く。

「はー…」

このまま、烏野が何も変わらなかったら、私たちの勝利は確定ね。

この試合も、これからの試合も。

それを分かってるのかしら、烏野は。