孤爪姉のトリセツ【黒尾鉄郎】 (ページ4)

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トリセツ三ページ4

夢主side

次の日の朝。

烏野の運動総合体育館に行くと、烏野高校の人たちもこっちにやってきて互いに挨拶する。

その時。

？？「あぁっ！？」

「？」

烏野の一人の男子が研磨を見て声を上げた。

え、研磨に知り合い？しかも他校？
ローカルゲームでもしてたのかな…

「お友達？」

研磨「…知り合い」

耳元で聞くとボソッと返ってきた。

？？「研磨！」

研磨と体育館に入ろうとすると、さっきの子が近寄ってきた。

？？「ね、ねね、音駒だったの！？」

研磨「あー、うん…」

？？「そっちは？」

と、研磨と手を繫いでる私を見る。

？？「ま、まさか、か、かのじょ」

「違うよ。私、A。研磨のお姉ちゃん」

？？「え、あ、そうなんだ…あっですか！」

「タメでいい。君は何て言うの？」

日向「俺は日向翔陽！1年ミドルブロッカー！」

へー、その身長でか…
だから研磨が興味持ったのかな。

「素敵な名前ね」

日向「うぇ！？そ、そうかなー」

嬉しいのかニヤニヤしながら頭をかく翔陽。
もっと色々知りたいな。

すると、後ろから威圧的な声が聞こえた。

山本「おうおうおう、うちのマネとセッターに何の用ですかぁ！？」

「猛虎」

研磨「ちょっと…」

翔陽が猛虎にビクビクしているとその後ろから坊主の人が顔を出す。

？？「そっちこそ、ウチの1年に何の用ですかぁ？コラ」

すごい、猛虎みたいな人だ。宮城にもこんな人いるんだ。

黒尾「おーいA、こっち来い」

「！はーい」

研磨から離れて、おいでおいでしてる鉄郎のとこに行く。
鉄郎の目の前に来ると、肩に手を乗せ、くるりと後ろを向かされる。目の前にいたのは黒髪の女の人だ。

黒尾「はいAちゃーん、自己紹介」

「音駒高校マネージャーの孤爪A」

黒尾「です」

「です」

？？「ふふ」

黒尾「すまんな、コイツは見た目よりずっと幼稚なんだ。多少の無礼は目ェつむってくれや」

ぽんぽんと私の頭をたたく鉄郎。
なんで笑われたんだろ。

黒尾「A、烏野のマネちゃんだ」

「マネ…」

仲良くしろよ、と鉄郎は言う。
その人は私より身長が低かった。でも一目でわかった。3年生だ。

清水「あ…マネージャーの清水潔子です。宜しくねAちゃん」

ふんわりと笑った潔子という女の人は、第一印象抜群の美人だった。