孤爪姉のトリセツ【黒尾鉄郎】 (ページ20)

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トリセツ十八ページ20

黒尾side

これは、どういう状況だろう。

「あのー、Aちゃん…脚、痺れたんですけど……」

A「え？？」

「あっいえ何でも」

え、何々。何なの。
何で俺、部室で正座させられてんの。

そして目の前には、まだ制服姿のAが仁王立ちしている。鬼の形相ので。

しかも、

灰羽「ちょっとよく見えないんすけど！」ﾋｿﾋｿ

山本「俺にも見せろや自称エース野郎！！」ﾋｿﾋｿ

夜久「てめぇらうるせぇ！聞こえんだろーが！」ﾋｿﾋｿ

海「仲直りできるといいな」ﾋｿﾋｿ

いやいやいやいや！！

なぜ外野がいる！ﾋｿﾋｿとか書いてるけど全然ﾋｿﾋｿしてねぇし！ﾋｿﾋｿしてんの海だけだし！

Aはまだ上から俺を見下ろしてる。

え、何、外野の声聞こえてねぇの！！？あーそっかー都合のいい耳してるもんなぁぁ！！

トリセツその八、都合のいいことは聞こえない。

A「本当に、身に覚えがありませんか？？？」

「いえ、あります」

あ、あの事かーーーー！！
まぁそうだよなぁぁぁ、怒るよなぁぁぁ！！

「あ、あのさ、あの事について言いたいことが」

「私、

鉄郎に嫌いって言われてすごく悲しかった…」